知らないと違反!? 運転者がやりがちな「無意識違反」まとめ|タクシードライバーも要注意

やりがちな無意識違反のまとめ

こんにちは。現役タクシー歴7年、70歳のヤヌスです。

2024年12月10日のYahoo!ニュースで紹介された「無意識違反」。
長年運転していても、実は知らないままやってしまっている行為は少なくありません。

**特にタクシードライバーは“道路交通法の理解度”が売上にも信用にも直結**します。
この記事では、ニュース内容をもとに、プロであるタクシー乗務員に特に関係するポイントを整理して解説します。あなたが日頃やっている行動が、実は厳罰の対象かもしれません。

この記事でわかること:

  • プロのドライバーが陥りやすい「無意識違反」の具体的リスク
  • 登坂車線での追い越しやスマホ操作に関する厳罰化の基準
  • 自治体条例による車内喫煙違反など、業界特有の注意点
  • 違反による収入ダウンを防ぐための心構えと対策

1. 登坂車線の誤った使い方は「追越し違反」になる

登坂車線は「速度を出せない車が避けるための車線」です。
しかし誤解している人が多いポイントがこちら。

  • **登坂車線は“本線扱いではない”**(=最低速度規制なし)
  • 最高速度は一般道と同じ**60km/h**(標識がない場合)
  • **左側からの追い越しは「追越し違反」**

高速道路で渋滞車列を左端の登坂車線から一気に抜く行為は完全にアウトです。道路交通法では追い越しは「その通行している車両通行帯の直近の右側の車両通行帯」で行うと定められています。左側から抜くと追越し違反になります。時間に追われるタクシードライバーほど、この誘惑に注意が必要です。

【タクシー運転手の対策】
・登坂車線では絶対に追い越しをしない
・渋滞中でも焦らず走行車線をキープ

2. 雪や泥でナンバーが見えないのは違反になる可能性あり

ナンバープレートは「常に見える状態にしておく」義務があります。
雪・泥で隠れてしまった場合も、警察官の判断では**自動車登録番号標の表示に関する義務違反**となる可能性があります。

**タクシーは冬季に特に注意!**
後方車両があなたのタクシー番号を識別できないと、事故時の確認などにも支障が出ます。降雪・泥はねが多い日は、乗務前に必ずナンバープレートと灯火類をきれいに掃除しましょう。

3. 運転中のスマホ操作・注視は「即違反」になり厳罰化

2019年の改正道路交通法以降、「ながらスマホ」は完全に厳罰化されています。タクシードライバーはカーナビや配車アプリの操作が不可欠ですが、以下の基準は厳守してください。

スマホ注視(保持しなくても)

  • 反則金:18,000円(普通車)
  • 減点:3点

ホルダーにセットしていても、
**「走行中に目的地入力」や「画面を2秒以上見続ける」=注視扱いでアウト**です。

赤信号での完全停止中は操作が違反ではありませんが、発進遅れで後続に迷惑をかけると、別の違反(交通の妨害など)になる可能性もあります。

4. 車内喫煙が条例違反になる自治体がある

道路交通法には明記されていませんが、自治体の条例によって車内喫煙が違反になる例があります。

  • **大阪府八尾市:路上喫煙禁止区域では車内喫煙も禁止(窓を開けて煙が出る場合)**
  • **兵庫県:20歳未満または妊婦と同乗中の車内喫煙を禁止**

条例に違反すると2,000円以下の過料になることも。タクシー乗務中は、受動喫煙防止のためにも、お客様の乗降中に窓を開けた状態での喫煙は厳禁です。

また、喫煙中にライターや灰に気を取られ事故を起こすと、**安全運転義務違反**になります。

無意識違反の罰則一覧(目安・状況により異なる)
違反項目 根拠・対象 反則金(目安) 減点(目安) 備考
登坂車線での左側からの追い越し 道路交通法(追越し方法違反) 状況により異なる 状況により異なる 登坂車線は本線扱いではなく、左側追越しは原則違反
ナンバープレートの雪・泥による識別不能 表示義務違反(自動車登録番号標) 状況により異なる 状況により異なる 乗務前・途中での清掃を徹底
運転中のスマホ注視・操作 改正道路交通法(ながら運転) 18,000円(普通車・注視) 3点(注視) 走行中の目的地入力や2秒以上の注視は違反
車内喫煙(条例違反) 自治体条例(受動喫煙・路上喫煙区域等) 過料の例:~2,000円 区域・同乗者属性により禁止。詳細は各自治体の条例を確認
安全運転義務違反 道路交通法(前方不注視・わき見等) 状況により異なる 状況により異なる スマホ・喫煙・操作への気を取られる行為は該当し得る

5. タクシードライバーとしての心構え

今回紹介された「無意識違反」は、タクシードライバーの評価にも直結します。

・安全運転の徹底
・道路交通法の定期的なアップデート確認
・乗客からの信頼を得る運転

特にスマホ関連の違反や、安全運転義務違反は免停リスクが高く、1~2日の違反が1ヶ月以上の収入ダウンにつながることもあります。プロ意識をもって運転を見直しましょう。

まとめ|「無意識違反」を避けることが収入と信用に直結する

ニュースで紹介された “無意識違反” は、長年の運転で癖になっている行動が違反扱いされるケースばかりです。

今日から改善可能な内容が多く、タクシードライバーにとってリスク回避の必須知識。
ぜひこの機会に普段の運転を見直すきっかけにしてください。

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