事故は「運」ではなく「設計」で防げる
深夜2時、雨の市内。
前を走る車が、バスの合図を無視して急加速しました。
私はすでにアクセルを戻し、ブレーキに足を乗せています。
事故は起きませんでした。
しかし、その瞬間に改めて確信しました。
事故は才能の差ではない。設計の差である。これが事故を起こさない運転のコツなのです。
私は71歳の現役タクシードライバーです。
8年間、無事故無違反を継続しています。
言葉だけでは説得力が弱いかもしれませんので、証明書の一部を掲載します。

※個人情報部分は加工しています。71歳現役ドライバーとして、無事故無違反を継続しています。
私に特別な能力があるわけではありません。しているのはただ一つ、「安全を前提に設計している」だけです。
この記事では、事故を起こさない運転の具体的なコツを、速度・車間距離・予測の3原則で解説します。
なぜベテランドライバーは事故を起こさないのか
若い頃の私は、反応速度に自信がありました。
しかし年齢を重ねるにつれ、理解したことがあります。
速さは衰える。しかし予測力は磨かれる。
事故を防ぐ本質は「反応」ではなく「準備」です。
私が徹底しているのは次の3つだけです。
- 法定速度より常に5km低く走る
- 信号待ちはタイヤ1本分余分に空ける
- 危険を感じる前からブレーキに足を置く
難しい技術ではありません。
【原則1】速度は「止まれる速さ」で決める
多くの事故は「少し速かった」から起きます。
私は常に法定速度より5km低く走っています。
その5kmが、判断時間を生みます。
判断時間が、事故確率を下げます。
余裕とは、精神論ではなく物理的な時間です。
【原則2】車間距離は「秒」で考える
距離ではなく、何秒の余白があるかで考えます。
雨の日、夜間、疲労時はさらに広げます。
事故は詰めた瞬間に起きます。余白は最も確実な保険です。
→ 夜間の安全性をさらに高める「ハイビームの正しい使い方」はこちら
【原則3】ブレーキに足を置く習慣
危険を感じてから踏むのでは遅いのです。
感じる前から準備する。
これが設計です。
停止距離は、0.5秒で大きく変わります。
👉 実践的な安全設計: スマホナビで「0.5秒の遅れ」を作らない。プロが実践する「触らない運転設計」の詳細はこちら
事故は収入を一瞬で奪う
安全は美徳ではありません。
最大の収入戦略です。
事故1回で営業停止。
違反1回で数万円の損失。
免停になれば収入は途絶えます。
安定して稼ぎ続けるドライバーに共通するのは、技術よりも「事故を起こさない設計」です。
高齢ドライバーだからこそ身につけるべき視点
年齢とともに身体能力は変化します。
しかし、経験から生まれる予測力はむしろ強くなります。
高齢ドライバーの不安や現実については、こちらの記事で詳しく整理しています。
安全設計は、これから目指す人にも必要です
これからタクシードライバーを目指す方にとって、最初に理解すべきは「技術」ではありません。
事故を起こさない設計思想です。
二種免許取得の流れや費用はこちらにまとめています。
転職そのものを検討している方はこちらも参考にしてください。
まとめ
事故は運ではありません。設計です。
速度、車間、予測。
この3つを整えるだけで、事故の確率は大きく下がります。
今日からできることは一つ。
法定速度より5km落とすこと。
それだけで未来は変わります。
これからタクシードライバーという仕事を考えている方へ
安全設計の考え方は、年齢に関係なく身につけることができます。
焦らず、情報を整理し、自分の判断で選ぶことが大切です。

