こんにちは。70歳、現役タクシードライバーとして乗務を続けているヤヌスです。
年齢を重ねるにつれ、「自分はまだ安全に運転できているのだろうか」「いつまでハンドルを握っていいのか」そんな不安を感じる瞬間が増えてきました。
タクシー業界では、高齢ドライバーに対して「危ない」「そろそろ限界では?」といった声が聞かれることもあります。しかし本当に重要なのは、年齢そのものではなく“中身”です。
記事タイトルで言う「危ない人」とは、年齢が高い人のことではありません。自分の特性を把握せず、対策を取らないまま運転を続けてしまう人のことです。
今回は、私自身が受けた「運転適性検査」の結果を実際に公開し、数値から見えた「続けられるドライバーの特徴」と「注意が必要なポイント」を、現場目線で整理してみたいと思います。
- 70歳現役ドライバーの「身体の通信簿」生データ(全公開)
- 同年代平均を突き抜けた「動体視力・周辺視野」ランク10の衝撃
- 反応速度「21点」という低スコアをどう安全に変換しているか
- データから紐解く、高齢でも「辞めなくていい人」の共通点
- 73万kmの経験を数値で裏打ちし、運転寿命を延ばすための知恵
なぜ70歳で「運転適性検査」を公開しようと思ったのか
年齢による不安や周囲の視線を跳ね返すのは、精神論ではありません。主観的な「大丈夫」ではなく、客観的な「数字」で自分を判断したかったからです。
今回の検査は、視覚機能・判断力・安全態度などを総合評価するタイプのものです。
【結果公開】70歳現役ドライバーの適性検査データ

※70歳時点で受けた運転適性検査の総合評価結果。年齢平均と比較しても、注意力・安全態度は安定していると判定されています。
視覚機能(周辺視野・動体視力)
驚いたのは、動体視力と周辺視野が「ランク10(最高値)」だったことです。グラフを見ると、同年代の平均を大きく上回り、全年代で見ても高い水準にありました。これが、夜間の交差点などで危険を察知する私の支えになっています。


判断・動作の正確さと注意点
一方で、判断・動作のタイミングは「21点」と低い数値でした。しかし、動作の正確さは「97点」。私はこれを「衰え」ではなく、「早さより確認を優先する傾向」と捉えています。

※判断スピードの項目では平均以下の評価が出ています。そのため、実際の乗務では「急がない・無理をしない」運転を意識しています。
検査結果から見えた「高齢でも続けられる人」の特徴
- 慎重さを自覚している:自分の反応が若くないと認め、車間距離を多めに取る人。
- 確認を優先する:「行けるだろう」ではなく、一呼吸置いて安全を確定させてから動く人。
- 指摘を真摯に受け止める:生活習慣や疲労蓄積の警告を無視せず、対策を立てられる人。
ここで言う「注意が必要」という評価は、直ちに運転をやめるべきという意味ではありません。自分の傾向を理解し、運転スタイルを調整できるかどうかが重要です。
自分の弱点を知ったら、運転前の休息・車間距離・夜間の無理を避けるなど、日常の工夫で安全度は大きく変わります。
まとめ|年齢ではなく「自覚と対策」が運転寿命を決める
適性検査は「合格・不合格」を決めるものではなく、長く安全にハンドルを握り続けるための「航海図」です。自分の特性を知り、弱点を自覚して対策を打つ。それこそが、プロとしての誠実さではないでしょうか。
高齢でも続けられるかどうかは、**能力の高さではなく、「自分を正しく扱えるかどうか」**で決まるのだと思います。
