運行管理者資格を取っても“使わなかった”ケースとは?|現場で見たリアルな理由

運行管理者資格を取っても使わなかったケースとは?

こんにちは。70歳、現役タクシードライバー歴7年のヤヌスです。

「運行管理者資格を取れば、将来は内勤に回れる」
「年齢的に現場が厳しくなったら使える資格だ」

こうした期待を持って、運行管理者資格を取得するタクシードライバーは少なくありません。しかし現場を見ていると、資格は取ったものの、結局一度も使わなかったというケースも実際に存在します。

それは決して「無駄な努力」だったわけではありませんが、事前に知っていれば判断が変わったかもしれない事情があるのも事実です。

この記事では、運行管理者資格を取得したものの使わなかったケースについて、現場目線でその理由を整理します。これから資格取得を考えている方が、後悔しない判断をするための材料になれば幸いです。

この記事でわかること
  • 資格取得=自動的に内勤へ配置転換、とはならない業界の現実
  • 「ポストがない」「収入が下がる」など、使わなくなる具体的理由4選
  • 補助業務を経験して初めて気づく「乗務員のほうが気楽だった」という本音
  • 資格を“実務で使わなかった”としても、得られる隠れたメリット
  • 取得前に自社の環境をどうチェックすべきか、後悔しないための視点

そもそも「資格を取れば使える」とは限らない

厳しい現実ですが、運行管理者資格は「持っていれば必ず席が用意される」という性質のものではありません。タクシー業界全体で内勤が不足しているのは事実ですが、それは必ずしも「即戦力の内勤枠が空いている」ことと同義ではないからです。

運行管理者資格を取っても使わなかった主なケース

① 会社にポスト(席)がなかった

最も多いのがこれです。内勤の枠は限られており、すでに高齢のベテランや勤続年数の長い順に席が埋まっている場合、「資格はあるけれど、今は乗務を続けてほしい」と言われるケースです。

内勤は「欠員が出たときに初めて動く」ため、資格者が複数いても順番待ちになることがあります。

② 現場を離れる決断ができなかった(収入・気楽さ)

いざ内勤の話が出ても、「歩合給がなくなることによる収入減」への不安や、「一人の気楽な乗務」に比べて管理業務の精神的負担が大きいと感じ、自ら辞退するケースも珍しくありません。

③ 補助業務を経験して「向いていない」と感じた

書類整理や事故対応の重さを目の当たりにし、「自分はやはりハンドルを握っているほうがいい」と再確認するパターンです。これについては、以前の記事でも詳しく触れました。

👉 運行管理に向いていないドライバーの特徴とは?

「使わなかった=意味がなかった」わけではない

たとえ実務で使わなくても、資格取得のために学んだ法令知識や安全意識は、日々の乗務に必ず活きます。管理側の視点を持つことで、点呼の意味や会社の判断を深く理解できるようになり、プロとしての品格が一段上がります。

取得前に「自社の内勤枠の状況」「補助業務の実態」「収入の変化」を確認しておくと、後悔が大きく減ります。

まとめ|資格は「逃げ道」ではなく「選択肢」

資格は使わない可能性も含めて価値があります。大切なのは、取る前に「過度な期待」をしすぎず、現実的な期待値を整理しておくこと。「使わなかった人の理由」を知っておくことこそ、最大の予防策になります。

タイトルとURLをコピーしました