こんにちは。70歳、現役タクシードライバーとして7年の乗務を続けながら、運行管理者資格について学んでいるヤヌスです。
「運行管理者補助って、実際には何をする仕事なんですか?」
これは、同僚ドライバーや若い乗務員からよく聞かれる質問です。
名前からすると「運行管理者の手伝い」という曖昧なイメージを持たれがちですが、実際の現場では会社の安全と運行を支える重要な役割を担います。
この記事では、タクシー会社における運行管理者補助として実際に行う仕事を、現場目線で具体的に解説します。
- 運行管理者補助という立場の定義と、現場での呼び名
- 点呼・書類整理・トラブル対応など、具体的な4つの主要業務
- なぜ「ドライバー経験者」が補助者として最強の戦力になるのか
- 「補助」という言葉に隠れた責任の重さと、仕事のやりがい
- 体力的な不安や将来の雇用継続に対する、現実的なメリット
運行管理者補助とはどんな立場か
※本記事は、タクシー会社を想定した内容です(旅客運送事業)。
運行管理者補助は、正式な運行管理者の指示・管理のもとで、日々の運行業務を支えるポジションです。会社によっては「運行管理補助」「点呼補助」「内勤補助」など呼び方は異なりますが、実務内容は大きく変わりません。
特に近年は、現場経験のあるドライバーが補助に回るケースが増えており、「運転が分かる内勤」として非常に重宝されています。
なお、運行管理者補助は会社判断で配置されることが多く、資格の要否や業務範囲は事業所ごとに異なります。
運行管理者補助として実際にやる主な仕事
① 点呼業務の補助
最も代表的なのが、出庫前・帰庫後の点呼に関わる業務です。
- アルコールチェックの補助
- 体調確認・睡眠状況の聞き取り
- 点呼記録簿の記入・確認
正式な点呼自体は運行管理者が行いますが、補助者は準備・記録・流れの管理を担い、スムーズな運行を支えます。
早朝・深夜など、自分の体内時計のリズムも含めて、どの時間帯の点呼に関わるのかをイメージしておくと現実感が増します。
② 書類整理・記録業務
運行管理の仕事は、想像以上に「書類との戦い」です。点呼記録簿の整理、日報・運転記録の確認、デジタコ・日常点検表の管理など多岐にわたります。ドライバー経験者だからこそ、「どこが抜けやすいか」を熟知しており、現場に即したチェックができる強みがあります。
③ ドライバー対応・相談窓口
意外と多いのが、ドライバーからの相談対応です。体調不良時の相談や、勤務シフトに関する質問など。「現場を知っている人が内勤にいる」ことで、ドライバーも本音を話しやすくなり、社内の風通しが良くなります。
④ 事故・トラブル時の初期対応補助
万が一の際、状況の聞き取りや報告書作成の補助を担います。ここでも、「運転経験がある」こと自体が、的確な状況判断を下すための大きな武器になります。
現役ドライバーが運行管理者補助になるメリット
- 体力的な負担を抑えつつ、愛着のある業界で働き続けられる
- 内勤の経験が、将来「管理者」を目指す際の大きな資産になる
- 事故や年齢をきっかけにしても、雇用を継続できる現実的な選択肢になる
- 『もう走れないから辞める』ではなく、『形を変えて残る』という選択ができます。
まとめ|「現場を知る補助者」はこれからますます求められる
運行管理者補助の仕事は、決して「楽な仕事」ではありません。しかし、現場を知るドライバーだからこそできる、誇り高い仕事でもあります。
運転を続けるだけがキャリアではありません。運行管理者補助という立場を知っておくことは、将来の安心につながる大切な準備です。「いつか」のために、今できる選択肢を一つ増やしておく。それが、プロドライバーとして長く働くための現実的な戦略だと感じています。
