JAFを呼んで2万円払う人の共通点|バッテリー上がりは“事故の入口”です

バッテリー上がりは"事故の入り口"

「バッテリーが上がっただけなのに、2万円以上の出費になった」
そんな声を、決して他人事だと思ってはいけません。

実は、バッテリー上がりは単なる車両トラブルではなく、一歩間違えれば重大な事故につながる“事故の入口”でもあります。

私は70歳、現役タクシー運転手として福岡の街を73万km以上走ってきました。路上で立ち往生し、パニックになっている一般車を何度も見てきましたが、一番怖いのは高額な修理代ではなく、「焦りによる二次事故」です。

この記事では、なぜ人はバッテリー上がりの場面で損をする判断をしてしまうのか。JAFと自動車保険の違い、そして命とお金を守るために事前に知っておくべきポイントを解説します。

この記事でわかること
  • バッテリー上がりが「高額な出費」に化けてしまう心理的な罠
  • JAF非会員が直面する、想像以上に厳しい「2万円超」の請求額
  • 自分の自動車保険に「無料ロードサービス」が付いているか確認する方法
  • JAFと保険、両方に入っておくことで得られる「二重の安心」の正体
  • 路上で立ち往生した際、二次事故を防ぐためにプロが最初に行うこと

バッテリー上がりは「軽いトラブル」ではない

多くの人は、バッテリー上がりを「運が悪かった」程度に考えます。しかし、それが路上、特に夜間や雨天時に起きたらどうでしょうか。

ハザードランプを出していても、後続車が追突してくるリスクは常にあります。電力が弱まっていれば、そのハザードさえ消えてしまうかもしれません。バッテリー上がりは、あなたを「事故予備軍」に変えてしまう、極めて危険な状態なのです。

バッテリー交換時期チェックリスト【事故予防・プロの目安】

チェック項目 はい いいえ プロの目安・アドバイス
最後にバッテリーを交換してから2年以上経っている 2年以上経過している場合は、予防交換を検討する時期です。
エンジンのかかりが、以前よりワンテンポ遅く感じる 「まだかかる」状態でも、弱り始めのサインの可能性があります。
夜間、信号待ちなどアイドリング時にライトが少し暗く感じる 発電が追いついていないサイン。電圧チェックをおすすめします。
バッテリーの電圧を1年以上チェックしていない ガソリンスタンドや整備工場で、半年に一度の無料チェックが安心です。
アイドリングストップ車で、交換から1年半以上経っている アイドリングストップ車は寿命が短め。1.5〜2年で交換目安と考えましょう。
ここ1年で、バッテリー上がりや「かかりにくさ」を一度でも経験した 再発リスクが高い状態です。早めの交換が結果的に安く済みます
バッテリー交換日(年月)をメモしていない・覚えていない 交換のたびに「〇年〇月 〇〇km」を記録しておくと、無駄な出費を防げます。

※「はい」が多いほど、バッテリーが“突然死”するリスクが高くなります。
路上で立ち往生する前に、予防交換と電圧チェックを検討してください。

JAFを呼んで2万円払う人の共通点

なぜ、多くの人が「保険の無料サービス」を使わずに、非会員としてJAFに高額な料金を払ってしまうのでしょうか。

※非会員で、夜間や一般道以外の場合は、状況によって2万円を超える請求になるケースがあります。

とにかく「早く何とかしたい」と焦っている

路上で動けなくなると、誰でも冷静な判断力を失います。「とにかく有名なJAFを呼べばいい」と検索し、最初に目に入った番号にかけてしまう。この10分の焦りが、2万円の差額を生みます。

また、以下の注意点を是非頭の中に置いておいて欲しいものです。

・可能であれば車を路肩からさらに外へ寄せる
・三角表示板や発煙筒を迷わず使う
・車内に留まらず、安全な場所へ退避する

自分の保険内容を把握していない

最近の任意保険のほとんどには、無料のロードサービスが付帯しています。「保険は事故の時に使うもの」という思い込みが、本来受けられたはずの無料サービスを遠ざけています。

JAFと自動車保険は「対立」ではなく「役割分担」

「保険があるならJAFはいらない」というのも、実は少し危険な考えです。

  • 保険のロードサービス: 「車」にかかるサービス。契約車両なら誰が運転していても使えますが、利用回数に制限があることが多いです。
  • JAF: 「人」にかかるサービス。友人の車やレンタカーに乗っている時でも使えます。また、パンクの応急修理など、保険ではカバーしきれない作業にも対応してくれます。

私はプロとして、「保険で基本をカバーし、JAFで隙間を埋める」という二重の備えを推奨しています。

事故を防ぐために、今すぐできる3つの準備

バッテリーが上がってからでは遅すぎます。今、この瞬間に以下の3つを確認してください。

  1. 保険のアプリをダウンロードしておく: いざという時、電話番号を探す手間が省けます。
  2. JAF会員証(またはアプリ)の有無を確認: 家族が会員なら家族限定の割引がある場合もあります。
  3. バッテリーの交換時期をメモしておく: 2〜3年以上経っているなら、トラブルが起きる前に交換するのが最大の節税です。

まとめ|損を防ぐ最大の対策は「知っておくこと」

高額な請求を受ける原因は、サービスの料金設定ではなく、私たちドライバーの「準備不足」と「現場での判断ミス」です。

バッテリー上がりを事故の入口にしないために。そして、無駄な出費で後悔しないために。今日この記事を読んだことをきっかけに、ご自身の「備え」を一度点検してみてください。

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