タクシー運転手に必須の二種免許とは?
よく二種免許と言われているタクシー運転手に必須の運転免許の正式な名称は「普通自動車第二種運転免許」と言います。
二種免許を取得するためには:
①「普通自動車第一種運転免許」、つまり通常の一般的な乗用車の運転に必要な免許証を取得して3年を経過している必要があります。
②二種免許の受験には満21歳以上である必要があります。
普通二種免許試験の流れと内容
学科試験の内容
学科試験は以下の内容に基づいて構成されています。
1)道路交通法に関する知識:交通ルール、信号機の意味、速度規制などの法規に関する理解。
学科試験合格後に行われる適性検査
普通二種免許の適性検査の内容を表にまとめると以下のようになります。
検査項目 | 内容 | 主な基準 |
---|---|---|
視力検査 | 遠距離視力(5m) 近距離視力(30cm)両眼視力 矯正視力 | 裸眼0.7以上 矯正視力1.0以上 |
視野検査 | 水平視野 上下視野 左右視野 | 一定の視野範囲が必要 |
暗所視力検査 | 暗い環境下での視力 | 一定以上の暗所視力が必要 |
色覚検査 | 色の識別能力 | 一定の色覚識別力が必要 |
聴力検査 | 左右の聴力 | 一定の聴力レベルが必要 |
身体機能検査 | 上肢/下肢の機能 錐体外路障害の有無 ふらつき | 運転操作に支障がないこと |
技能試験の内容
タクシー会社面接→二種免許取得→勤務までの流れ
第一ステップ:タクシー会社に問い合わせ履歴書持参で面接を受ける。
第二ステップ:面接では志望動機や人物評価、コミュニケーション能力、運転経験や適性などが評価される。また、タクシー運転手としての適性や能力についても質問される場合もある。
第三ステップ:面接に合格し採用内定となり、普通二種免許試験を受けるための準備(学科試験と技能試験の準備)を始める。
第四ステップ:普通二種免許試験(学科試験及び技能試験)を受験し合格すれば普通二種免許を取得する。
第五ステップ:普通二種免許取得後はタクシー会社が指定する研修を受ける。
主な研修内容は以下の通り。
①実際の運転や業務に関する知識(メーター機やナビ機の操作、入出庫時点での車両点検や業務終了の仕方、日報の記入法など)の習得。
②研修担当者が同乗して街中を運転しながら道に慣れることを目的に行う側乗研修。
これらの一定の研修を終了して初めて実際のタクシー運転手としての勤務が始まる。
※採用内定から実際にタクシー運転手として勤務するまでは日当(¥7,000〜10,000)が支払われるのが普通です。
私がタクシー運転手になるまでの経験
上記の第三ステップに関連することですが、多くのタクシー会社では二種免許取得制度を採用しています。
掛かる費用(だいたい20数万円)はタクシー会社が負担してくれますが、この場合はその会社で2年間勤務を続けることが条件となります。
私の場合は当時入社したタクシー会社の指示で二種免許を取るまでの間福岡市にある野間自動車教習場に通うことになりました。
数日の間学科に係わる注意点や側乗で実際の路上運転での注意点を学び、二種免許の試験は筑豊試験場に自分の車で行きました。
一発合格の人も稀にいますが、私の場合は63歳という年齢だったせいか8回目の挑戦でやっと合格となりました。
受験するたびに¥7,650(受験手数料¥4,800+試験車使用料¥2,850 )の受験費用を払いましたが、これも会社に請求し支払って頂きました。
実は、二種免許を取得する際にお世話になったタクシー会社は実際の勤務に入った後約3カ月後に退社することになりました。
では、二種免許取得に掛かった費用と2年間の勤務の縛りはどうなったか?
これは次に就職することになったタクシー会社が費用を支払うことで解決しました。
これについては別の記事で詳しく述べます。