こんにちは。現役タクシードライバーとして乗務を続けながら、運行管理者資格について学んでいるヤヌスです。
「現場経験があるから、運行管理者試験も何とかなるだろう」
そう考えて試験勉強を始めるドライバーは少なくありません。実は、ここに最初の落とし穴があります。
運行管理者試験は、運転経験がある人ほど有利に見えますが、同時に「現場感覚が邪魔をしてつまずきやすいポイント」も多く存在します。
この記事では、現役ドライバーが運行管理者試験でつまずきやすいポイントを整理し、「どこを意識して勉強すべきか」を実務経験者ならではの視点で解説します。
- 実務経験が試験において「武器」ではなく「足かせ」になる瞬間
- 経験則による「現場ならこうする」という判断が不正解を招く理由
- 労働時間や休息期間など、数字問題で確実に点をもぎ取る考え方
- 旅客(タクシー)と貨物(トラック)の法令を混同しないためのポイント
- 過去問を「勉強の軸」に据えるべき、具体的な試験対策の優先順位
現役ドライバーが運行管理者試験でつまずきやすい理由
実務経験と試験知識は、似ているようでいて「似て非なるもの」です。現場では臨機応変な対応が求められますが、試験はあくまで「条文通りの正解」を選ぶゲームです。感覚よりも「定義」が優先される世界に、まずは頭を切り替える必要があります。
つまずきやすいポイント①|経験則で考えてしまう
「現場ではこうしている」「自分の会社ではこう教わった」という経験則が、試験では不正解の原因になることが多々あります。試験で問われるのは、現場の妥協点ではなく「法律上の理想の対応」です。実務の知識を一度リセットし、まっさらな状態で条文に向き合えるかどうかが分かれ目になります。
つまずきやすいポイント②|法令・数字の厳密さ
「拘束時間はだいたいこれくらい」といった曖昧な理解は通用しません。休息期間や改善基準告示の数字は、1分1時間の差で正誤が決まります。現役ドライバーは日々これらに縛られて働いているからこそ、「自分のシフト」に引っ張られて、厳密な数字を覚え直すことに苦労しがちです。
つまずきやすいポイント③|旅客と貨物を混同してしまう
現役ドライバーでも、勉強を進めるうちにトラック(貨物)の基準と混同してしまうケースがあります。
問題文の前提が「旅客運送事業」なのかを常に確認する癖が重要です。たとえば、拘束時間や休息期間の基準は、旅客と貨物で細かく異なります。
現役ドライバーが運行管理者試験でつまずく3つの理由まとめ
| つまずきポイント | 内容 | 意識したい対策 |
|---|---|---|
| ① 経験則で考えてしまう | 「現場ではこうしている」「うちの会社ではこう教わった」という 感覚ベースの判断で答えてしまい、 条文どおりの正解からズレて不正解になるパターンです。 |
試験中は「現場の常識」ではなく「テキストの記述」を優先する。 一度、頭の中で経験則を横に置く意識を持つ。 |
| ② 法令・数字の厳密さ | 拘束時間・休息期間・運転時間などを 「だいたいこのくらい」という曖昧な記憶のまま解いてしまい、 1時間・1分の違いで落としてしまうパターンです。 |
数字は丸暗記リストを作り、声に出して何度も確認する。 「自分のシフト」ではなく「法令の数字」を基準に覚え直す。 |
| ③ 旅客と貨物を混同してしまう | 勉強を進めるうちに、トラック(貨物)の基準と タクシー・バス(旅客)の基準をごちゃ混ぜにしてしまい、 問題文の前提を読み違えて不正解になるパターンです。 |
問題を解く前に、必ず「これは旅客か?貨物か?」を確認するクセをつける。 ノートでは旅客と貨物をページごとに分けて整理しておく。 |
現役ドライバーこそ意識したい試験対策の考え方
現場を知る強みを活かすためには、以下の3つのステップを意識してください。
- 感覚を一度リセットする: 「現場の常識」を横に置き、テキストに書いてあることをそのまま受け入れる。
- 条文を「言葉」で覚える: 曖昧な理解を避け、定義されている言葉を正確に頭に入れる。
- 実務と結びつけて理解し直す: 「あの時の点呼は、法律ではこの項目に該当していたのか」と後から実務と結びつけることで、記憶が強固になります。
なお、現役ドライバーが運行管理者資格を取っておくことで得られる安心については、下の関連記事で詳しく解説しています。
まとめ|経験者だからこそ、試験には試験の戦い方がある
現場経験は、間違いなくあなたの武器になります。しかし、その武器を使いこなすには、試験というルールの下で戦うための「新しい地図(知識)」が必要です。
試験は現場の再現ではありません。「正しいルールを知ることで、自分たちの安全を守る」という意識で臨めば、現役ドライバーは確実に有利な立場に立てます。

