こんにちは。現役タクシー歴7年、70歳のヤヌスです。
タクシー営業において、メーターが回っていない「空車時間」は、そのまま「ムダな時間」であり「損失」を意味します。どれだけ頑張って乗車しても、次の客を見つけるまでの空車時間が長すぎると、売上は伸びません。
特に都市部では、乗客を見つけるための流し営業が中心になりますが、闇雲に走るだけではガソリン代と時間を浪費するだけです。高収入ドライバーになるには、「空車を走らせない戦略」が不可欠です。
この記事では、私が長年培ってきた経験に基づき、空車時間を最短にし、次の乗客を効率よく見つけるための、「回送ランプ」を戦略的に活用した具体的な巡回術を解説します。「回送」を逃げの手段ではなく、積極的な営業戦略として活用しましょう。
この記事でわかること
- タクシー営業における「空車時間」のムダの正体と、売上への影響
- 「回送ランプ」を休憩や乗車拒否でなく、戦略的な移動に使う正しい使い方
- 空車から次の乗車へ繋げるための「目的地設定」の重要性
- 時間帯と場所の「需給ギャップ」から次の優良エリアを判断する基準
- 優良エリアへの移動を最短にする「ベテランのルーティン」と記録方法
1. 空車時の「目的地の設定」と回送ランプの役割
空車のまま街中を流すのは、最も効率の悪い巡回方法です。空車になった瞬間、あなたは次の乗客を探すのではなく、「次の乗客が多くいるエリア」への移動を開始しなければなりません。
- ゴールデンタイムの意識改革:「次の乗客を見つける」から「次の優良なエリアへ移動する」に意識を変えます。
- 回送ランプの役割:回送ランプは、単なる休憩や乗車拒否のサインではありません。「目的地を持った戦略的な移動中である」ことを周囲に示すためのサインです。
目的地を持たずに空車で走るのと、明確な意図をもって回送で移動するのとでは、時間と心理的なムダが大きく異なります。
2. 「戦略的回送」で乗車効率を劇的に上げる3つの判断基準
回送ランプを使うタイミングは、闇雲に決めるのではなく、以下の3つの基準で判断します。
2-1. 時間帯と場所の「需給ギャップ」が明確な時
お客様を降ろした場所が、現在の時間帯で「需要が低いエリア」だと判断した場合、すぐに回送ランプを点灯させます。
- 例: 住宅街の朝の時間帯、ビジネス街の深夜など、明らかに次の客が見込めない場所。
この時、「次の目的地(駅、ホテル、繁華街など)」を決めてから回送を開始することが重要です。
2-2. 「渋滞を避ける」ルートを選びたい時
乗客を探すために渋滞にハマるのは最悪のムダです。ナビで渋滞情報が確認できた場合、渋滞を避けて次の優良エリアに移動する際には、回送ランプを使います。
- 理由:空車で渋滞の列にいると、手を挙げたお客様を乗せなければならない義務が生じます。回送ランプがあれば、より効率的なルートを追求する自由が生まれます。
2-3. 長距離運行後の「リカバリー移動」の時
長距離運行(特に郊外)でお客様を降ろした後、都心に戻る道中は乗客が少ないことが多いです。このリカバリーのための移動は、迷わず回送ランプを使います。
- 注意点:リカバリー移動中も、手を挙げているお客様がいたら、危険がない範囲で対応する姿勢は大切です。しかし、リカバリー移動の効率を最優先します。
3. 巡回ルートのムダを減らす「ベテランのルーティン」
優良なエリアへの移動も、毎回同じルートでは非効率です。常に以下のルーティンで巡回ルートを最適化します。
- 曜日・天候による変化を記録:「雨の金曜日の夜は、A駅よりB駅の方が客足が早い」など、記録したデータを元に優良エリアへの移動ルートを日々修正します。
- 「大回りせずにショートカット」の意識:優良エリアへのルートは、なるべく交通量が少ない道や信号が少ない道を回送で移動し、メーターが回る優良エリアの「入り口」に最短で到達します。
- 休憩スポットも戦略に組み込む:休憩や食事のために一時的に営業から離れる際も回送ランプを使いますが、その休憩場所の近くに乗車需要の生まれるスポットがないかを確認し、次の営業にすぐ繋げられるよう計画します。
まとめ:回送ランプは「時間の価値」を守る武器
空車時間は、単なる移動時間ではなく、次の乗客との出会いに向けた準備時間です。この時間を戦略的にコントロールするために、回送ランプは強力な武器になります。
回送ランプを「乗客がいないから使う」のではなく、「優良な乗客がいる場所へ最短で移動するために使う」というプロ意識を持つことが、空車時間のムダをゼロにし、高収入を安定させるための秘訣です。
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