「EV車なら燃費を気にしなくていい」は大間違い!プロが教える『電費』を最大化する運転術と、事故時の重大なリスク

EV車の電費を最大化する運転術と事故時のリスク タクシードライバーのライフスタイル

​こんにちは、現役タクシードライバー歴7年、70歳のヤヌスです。

​最近、街中でEV(電気自動車)を見かけることが増えました。ガソリン代が高騰する中、「EVにすればもう燃費を気にしなくて済む!」と考えている方も多いかもしれません。

​しかし、私たちプロのドライバーの視点から言わせてもらうと、それは大きな誤解です。EVになっても、エネルギーを効率よく使う「運転の原則」は全く変わりません。むしろ、EV特有の「電費」を意識しない運転は、充電ストレスや高額な修理費といった新たなリスクを生み出します。

​この記事では、EV車になってもあなたのお財布を直撃する**「電費悪化の真実」を解説し、ガソリン車で実践していた「フワッとアクセル」**のようなプロの運転技術が、EVでこそいかに重要になるかを解説します。

この記事でわかること:

・EVの「電費」とガソリン車の「燃費」の共通点と決定的な違い

・「回生ブレーキ」を最大限に活用し、航続距離を伸ばすプロの減速術

・EV車特有の「高額な修理リスク」と、保険で備えるべきポイント

・EV車での事故時に「車両保険」が決定的な意味を持つ理由

​🔋 EVでも同じ!「電費」を悪化させる運転習慣

​EV車の「電費」(電気代の燃費)を悪化させる原因は、ガソリン車と同じく**「運動エネルギーの無駄遣い」**にあります。

​1. ガソリン車と同じ「急加速」のリスク

​EV車はモーターの特性上、発進時のトルク(力)が非常に強力です。

電費悪化の真実: アクセルを深く踏み込むと、瞬間的に大容量の電気をバッテリーから放出し、電費が急激に悪化します。

プロの対策: ガソリン車と同様、**「フワッとアクセル」**で優しく発進し、モーターに急な負荷をかけないことが、航続距離を伸ばす鍵です。

​2. 回生ブレーキを活かす「なめらかな減速」の技術

​EV車の最大の燃費(電費)回復技術は、**「回生ブレーキ」**です。

回生ブレーキとは: アクセルを離した際やブレーキを踏んだ際に、モーターが発電機となり、運動エネルギーを電気エネルギーに戻してバッテリーを充電する機能です。

プロのノウハウ: 遠くの信号を予測し、早い段階でアクセルから足を離すことで、ブレーキを踏む前に回生ブレーキを最大限に効かせ、無駄な電気の消費を最小限に抑えることができます。

​💥 EV車特有の「高額な修理リスク」と保険対策

​EV車は、事故を起こした際、ガソリン車よりも修理費用が桁違いに高くなるリスクがあります。

​1. 高額な「バッテリー交換費用」の現実

​EV車の心臓部であるリチウムイオンバッテリーは、非常に頑丈なケースで覆われていますが、事故で損傷した場合、部分修理が難しく、ユニット全体の交換となるケースがあります。

費用: バッテリー交換費用は、車種によりますが、100万円〜200万円以上になることも珍しくありません。

リスク: 修理費用が車の時価額を超えてしまい、**「全損」**と判断されるリスクが高まります。

​2. EV車でこそ「車両保険」が命綱になる

​車両保険は、自分の車の修理費用を補償するものですが、EV車に乗る際は、その必要性が格段に高まります。

プロの提言: EVの車両本体価格が高いこと、そして修理費用が高額化しやすいことを考慮し、車両保険への加入、および**「一般条件」**での加入を強く推奨します。

【弁護士特約】: EV車の修理費が高騰した場合、相手の保険でまかなえない分を補うためにも、弁護士特約が重要になります。

関連記事:EV車との事故で「車両保険」は破綻する?現役プロが指摘する『バッテリー交換費用と全損リスク』の盲点

​💡 まとめ:EV時代でもプロの運転原則は変わらない

​EV車はエコで魅力的ですが、**「運転の仕方」と「保険の備え」**が車の維持費と、万が一の家計への影響を決定します。

電費効率: 「なめらかな発進」と「なめらかな減速」というプロの基本技術が、EVでは航続距離の伸びという形で報われます。

リスク管理: 高額な修理費に備え、車両保険の必要性を再認識しましょう。

​この知識を活かし、EV車時代になっても、賢く、安全に、そして経済的に車を維持してください。

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