65歳定年後に無職にならないために|二種免許を“50代で取っておく”という現実的な備え

定年前に二種免許を取得しておく価値とは?

こんにちは。70歳、今も福岡の街を元気に走り続けている現役タクシードライバー歴7年のヤヌスです。

60歳や65歳で定年を迎えたあと、すぐに年金が満額受け取れるわけではありません。多くの人にとって、定年後から年金受給までの数年間は、収入が途切れやすい「空白期間」になります。

「できれば今の会社で65歳まで働くのが安心」
たしかにそれが可能なら、最も負担の少ない選択でしょう。しかし、すべての人がその選択肢を取れるとは限りません。

もし65歳で仕事が切れたら? もし再雇用が合わなかったら? そのとき、次の一手を“その場で考える”のは、正直かなり厳しいのが現実です。

この記事では、現役タクシー運転手の立場から、二種免許を50代のうちに取得しておくことで、65歳定年後に無職期間をつくらないという考え方について解説します。

「転職」ではなく「備え」としての二種免許。向き・不向きも含めて、現実的にお話しします。

この記事でわかること
  • 年金までの「空白の5年間」に直面するリアルなリスク
  • なぜ二種免許が「最強の就職保険」になり得るのか
  • 50代で取得しておくべき「学科・体力・視力」の現実
  • 現役ドライバーが語る「タクシーに向く人・向かない人」の本音
  • 「いつでも働ける」という心の余裕がもたらすメリット

65歳定年後に生まれやすい「空白の5年間」とは

一般的に65歳から年金受給が始まりますが、貯蓄だけで生活するのは想像以上に不安なものです。経済ジャーナリストの酒井富士子さんも指摘されていますが、この期間に「働かない」という選択は、実は非常にリスクが高い。

しかし、いざ65歳から新しい職を探そうとすると、経験のない分野では「年齢の壁」が大きく立ちはだかります。

実際、私の周囲でも「65歳で一区切りついたはいいが、次が決まらず数か月自宅にいる」という人を何人も見てきました。朝起きる理由がなくなり、外に出る回数が減り、「まだ働けるのに」という焦りだけが募っていく。
この状態が、いちばん精神的にきついのです。

二種免許は「転職資格」ではなく「保険」

私が50代の方に提案したいのは、二種免許を「今すぐ使うためではなく、いざという時のお守り」として持っておくことです。

  • 年齢で足切りされない: タクシー業界は人手不足もあり、健康であれば60代・70代でも歓迎されます。
  • 無職期間を作らない: 免許さえあれば、定年退職の翌月からでも働き始めることが可能です。
  • 精神的な余裕: 「最悪、タクシーで稼げる」という安心感は、定年前の今の仕事への向き合い方をも変えてくれます。

50代で二種免許を取っておくべき現実的な理由

なぜ65歳ではなく「50代」なのか。それは「合格するための力」にあります。

二種免許の試験には、通常の運転免許よりも厳しい「深視力」などの視力検査や、二種特有の学科試験があります。60代で二種免許に挑戦し、「深視力で2回落ちた」という話も珍しくありません。

60代を過ぎてから記憶力や動体視力に苦労するよりも、まだ余力のある50代で「取得だけ」済ませておく。これが、10年後の自分を助ける最高の先行投資になります。

二種免許を「いつ取るか」で、65歳以降の選択肢は大きく変わります。現場で見てきた3つのケースを整理してみましょう。

50代で二種免許を取る

  • 状態:体力・視力・記憶力に余裕がある
  • メリット:合格しやすい/定年後の保険になる
  • リスク:費用と時間の投資が必要
  • プロの見解:最も現実的で負担が少ない“先行投資”

60代になってから挑戦

  • 状態:将来不安が具体化する時期
  • メリット:必要性を実感して挑戦できる
  • リスク:深視力・暗記が負担/不合格リスク増
  • プロの見解:“取れれば強い”が難易度は上がる

65歳で無資格のまま迎える

  • 状態:年金前後で不安が増える時期
  • メリット:今の仕事に集中できる
  • リスク:再就職の壁/無職期間が生まれやすい
  • プロの見解:精神的にも経済的にも最も厳しい

向いている人・向いていない人(正直な話)

タクシーは決して「誰でも楽に稼げる」仕事ではありません。私の経験上、以下のような方は非常に向いています。

  • 一人の時間が苦にならない人: 上司や同僚に縛られず、気楽に働けます。
  • 安全運転を「技術」ではなく「誠実さ」と捉える人: 技術よりも配慮ができる人が長く残ります。
  • 良い意味で「鈍感」な人: いろいろなお客様がいます。一喜一憂せず、受け流せる強さが必要です。

実際、二種免許を取ったものの、結局一度も使わずに済んだ人もいます。それでも皆さん口をそろえて言うのは、「持っているだけで気持ちが全然違った」という言葉です。

まとめ|二種免許は「困らないため」に持つ

二種免許は、定年後の「転ばぬ先の杖」です。結局使わずに済んだとしても、それはそれで幸せなことです。しかし、もし道が途切れた時、この1枚の免許があなたの生活とプライドを支えてくれるはずです。

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