こんにちは。70歳、現役タクシードライバー歴7年のヤヌスです。今日も雪の情報を気にしながら、福岡の街を走っています。
大雪の日、車がまったく動かなくなる渋滞に巻き込まれたことはありますか?
「少し待てば動くだろう」「前の車が進めば自分も行ける」
そう思って無理に動いた結果、引き返すことも、進むこともできなくなる――。それが、大雪渋滞の一番怖いところです。
実はこの状況、運転が上手いかどうかはほとんど関係ありません。生き残るかどうかを分けるのは、技術ではなく「判断」です。
この記事では、大雪渋滞に巻き込まれたとき、
- 絶対に動いてはいけないタイミング
- 車内で命を守るための具体的な行動
- そもそも「巻き込まれない」ための準備
を、ニュースやマニュアルの言葉ではなく、毎日ハンドルを握る現場の感覚でお伝えします。
- 大雪渋滞が「普通の渋滞」とは全く別物である理由
- 立ち往生した車内で「一酸化炭素中毒」を防ぐ絶対条件
- プロが徹底する「動かない勇気」と諦めのタイミング
- 「備えすぎる」がちょうどいい、車載すべき必須アイテム
この記事で伝えたい結論
大雪渋滞は「抜けるもの」ではありません。判断を誤った瞬間に、自力ではどうにもできない事態(詰む状態)に陥ります。正解は「早く諦めること」と「動かない勇気」を持つことです。
なぜ大雪渋滞は長時間化するのか
普通の渋滞は交通量が多いだけですが、大雪渋滞は「物理的なブロッキング」です。
たった1台のスタック(空転)が道全体を止め、そこに雪が降り積もることで、除雪車や救援車すら入れなくなります。この連鎖が、数時間、時には数十時間の立ち往生を生むのです。
大雪渋滞で一番やってはいけない行動
現場を見ていて「危ない」と思うのは、無理に進もうとすることです。
「前の車が動いたから」と深い雪に突っ込めば、今度は自分の車がスタックし、救助の邪魔になってしまいます。また、ホワイトアウト時に外に出て様子を見に行くのも厳禁。一瞬で方向感覚を失い、事故や遭難のリスクが跳ね上がります。
車内で命を守る「最低限」の行動
もし完全に動けなくなったら、以下のことを即座に実行してください。
- ハザード点灯: 自車の存在を後続車や除雪車に知らせます。
- マフラー周辺の除雪: 雪で排気口が塞がると、一酸化炭素が車内に逆流します。これは死に直結します。こまめに確認してください。
- 換気と外気導入: 窓を少し開け、エアコンは内気循環ではなく「外気導入」にします。
- 燃料の温存: ガソリンが半分以上あれば、断続的に暖房を使って一晩越すことも可能です。
怠れば、自然と眠くなりそのまま救助が間に合わなかったという事態もあり得ます。
出発前にしかできない「最大の安全対策」
現場でトラブルに遭う方の多くは、準備不足です。
- ガソリンが半分以下の状態で雪道に入らない
- チェーン規制や冬用タイヤ規制を事前に把握する
- 天候が怪しければ「行かない」という判断をする
車載すべき必須アイテム:※以下は「雪国仕様」ではなく、都市部ドライバーでも現実的に積める最低限です。
| カテゴリ | 具体的なアイテム | 主な役割 |
|---|---|---|
| 防寒・保温 | 毛布・寝袋・ひざ掛け・厚手の上着 | エンジンを切っても体温を守る。長時間の立ち往生で「凍えない」ための最低限。 |
| 飲み物・食べ物 | ペットボトルの水、飴・チョコ・ビスケットなど | 脱水と低血糖を防ぐ。特に水は「飲む」「うがい」「簡単な手洗い」にも使える。 |
| トイレ対策 | 簡易トイレ(携帯トイレ)、ティッシュ・ビニール袋 | 長時間動けない状況での大きなストレスを減らし、無理な外出を防ぐ。 |
| 雪対策ツール | スコップ、スノーブラシ、手袋、防水靴 | マフラー周りの除雪やタイヤ周辺の雪かきに必須。素手での作業を避ける。 |
| 電源・連絡手段 | モバイルバッテリー、シガーソケット充電器 | スマホのバッテリー切れを防ぎ、連絡手段と情報収集を確保する。 |
| 視認性・安全確保 | 懐中電灯、反射材、発炎筒の位置確認 | 夜間や吹雪の中で自車の存在を周囲に知らせ、二次事故を防ぐ。 |
まとめ|大雪の日は“運転技術”より“判断力”
大雪渋滞は誰にでも起きる可能性がありますが、生き残る人は「無理をしない人」です。車を動かさない判断も、立派な運転技術。遅れることよりも、安全に帰宅することを最優先にしてください。
