タクシー運転手が語る「点数が付かない交通違反」の落とし穴|ゴールド免許でも信用を失う運転とは

点数ゼロでも信用を失う運転とは?

こんにちは。70歳、現役タクシードライバー歴7年のヤヌスです。

「ゴールド免許=運転がうまい人」と思われがちですが、現場で毎日ハンドルを握っている立場から言うと、必ずしもそうとは限りません。

実は交通違反の中には、検挙されても違反点数が付かず、ゴールド免許に影響しないものがいくつか存在します。しかし、それらの行為が“安全な運転”や“感じの良い運転”かどうかは、まったく別の話です。

この記事では、「点数が付かない=問題ない」という誤解を整理しながら、タクシー運転手が実際の現場で何を見ているのかをお伝えします。一般ドライバーの方にとっても、運転の質を見直すヒントになるはずです。

この記事でわかること
  • 検挙されても「点数が付かない」5つの意外な違反

※点数が付かない違反は他にもありますが、この記事では「運転の質が最も表れやすいもの」に絞って解説します。

  • ゴールド免許でも「運転の信用」を失ってしまう瞬間
  • 点数ゼロの違反が、実は重大事故の「入口」である理由
  • プロが実践する、周囲に不安を与えない「本当の優良運転」

この記事で伝えたい結論

ゴールド免許はあくまで「制度上の評価」です。本当の運転の質は、免許の色ではなく、「周囲(歩行者や他車)がどう感じるか」で決まります。点数ゼロでも“避けるべき運転”は確実に存在します。

タクシー運転手が見ているのは「免許の色」ではない

お客様を乗せていると、道路上には様々な「違和感」が転がっています。クレームやトラブルになる運転の多くは、実は交通違反以前の「合法だが不快・不安な動き」です。

点数が付かなくても要注意な交通違反

泥はね運転|一瞬で印象を悪くする行為

雨上がり、歩行者の横を勢いよく通り過ぎる車。これは点数こそ付きませんが、歩行者の立場からすれば「最悪の運転」です。徐行できないということは、周囲の状況が見えていない証拠。プロの現場では絶対にやってはいけないミスの一つです。

警音器使用制限違反|危険予測が足りないサイン

むやみにクラクションを鳴らす行為も、点数は付きません。しかし、クラクションの多用は「自らの危険予測が足りず、相手をコントロールしようとしている」余裕のなさを露呈しています。

免許証不携帯|「管理」の甘さは運転に出る

点数は付きませんが、仕事としてハンドルを握る者から見れば、免許証という「看板」を忘れることは、基本的な自己管理の甘さを意味します。その甘さは、いずれ確認不足などの運転操作にも現れるものです。

「点数が付かない違反」が現場で嫌われる理由

これらの違反は、直接的な事故には見えませんが、「事故の入口」になりやすいのです。周囲への配慮を欠いた運転は、他車のイライラを誘発し、結果として多重事故やあおり運転などのトラブルを引き寄せます。

ゴールド免許を本当に守る運転とは

違反しないことより、周囲に「違和感を与えないこと」。私がジャパンタクシーのハンドルを握る際、常に意識しているのは以下の3つです。

  • 早めに減速: 相手に「止まる意思」を早く見せ、安心感を与える。
  • 無理な主張をしない: 優先道路であっても、相手の動きを尊重する。
  • 相手の立場で考える: 「自分が歩行者だったら、今の自車の動きはどう見えるか?」を常に自問する。

私が毎日出庫前に唱和する安全運転の6か条

・急がない
・焦らない
・慌てない
・イライラしない
・行こう行こうとしない
・競わない

まとめ|点数より大切なのは「運転の信用」

制度上セーフでも、運転としてアウトな行為はあります。ゴールド免許は、正しい運転を積み重ねた結果であって、目的ではありません。
周囲に安心感を与える運転こそが、免許の色にふさわしい“本当の優良運転”だと私は信じています。

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