こんにちは、福岡市で現役タクシードライバーとして働くヤヌスです。
長年ハンドルを握ってきた中で、事故に遭遇したり、同業者が事故対応に苦しんでいる場面を何度も見てきました。
その中で痛感したのは、事故後の保険金請求で「損する人」には、ある共通点があるということです。
しかもそれは、知識不足だけでなく、心理的な行動パターンに起因していることが多いのです。
この記事では、事故後にやってはいけない5つの行動とその背景を解説し、保険金を最大限に受け取るための実践的な対策をお伝えします。
なぜ「損する人」が生まれるのか?
事故後は誰でも動揺します。
「早く解決したい」「面倒なことは避けたい」「相手と揉めたくない」――そんな気持ちが、本来受け取れるはずの保険金を逃す原因になるのです。
保険会社は契約に基づいて対応しますが、申告内容や行動次第で補償額が変わることも少なくありません。
では、具体的にどんな行動が「損」につながるのでしょうか?
やってはいけない行動①:事故直後に口頭で「自分が悪かった」と言ってしまう
事故直後はパニックになりがちです。
その場の空気や相手の態度に押されて、つい「すみません、私が悪かったです」と言ってしまう人がいます。
しかしこれは、過失割合の判断に影響する可能性がある危険な発言です。
▶ 対策:事故現場では冷静に「警察を呼びましょう」とだけ伝え、過失の判断は専門機関に任せる。
やってはいけない行動②:警察への届け出を怠る
「軽い接触だから」「相手が謝ってくれたから」といって、警察を呼ばずにその場で示談するケースがあります。
しかし、警察の事故証明がないと保険金が下りない場合があるのです。
▶ 対策:どんな小さな事故でも必ず警察に連絡し、事故証明を取得する。
やってはいけない行動③:保険会社への連絡を後回しにする
事故後すぐに保険会社へ連絡しないと、事故の記録が曖昧になり、補償対象外になるリスクがあります。
「翌日でいいか」と思っているうちに、相手側が先に主張を通してしまうことも。
▶ 対策:事故発生後、可能な限り早く保険会社に連絡し、状況を正確に報告する。
やってはいけない行動④:示談交渉を自分だけで進める
「相手が誠実そうだから」「弁護士を入れると大げさになるから」といって、弁護士特約を使わずに示談交渉を進める人がいます。
しかし、交渉力の差で不利な条件で合意してしまうケースが多いのです。
▶ 対策:弁護士特約があるなら積極的に活用し、交渉は専門家に任せる。
やってはいけない行動⑤:保険内容を理解せずに請求する
「保険に入ってるから大丈夫」と思っていても、補償範囲や免責金額を把握していないと、思わぬ自己負担が発生します。
特に「搭乗者傷害保険」や「車両保険」は、条件によって支払われないことも。
▶ 対策:事故前に保険内容を確認しておく。事故後は保険会社に補償範囲を具体的に確認する。
まとめ|保険金請求は「冷静さ」と「準備」が鍵
事故後の保険金請求で損する人には、感情的・曖昧な行動パターンが共通しています。
しかし、この記事で紹介した5つの行動を避けるだけで、本来受け取れるはずの補償を確実に得ることができます。
私自身も、事故対応の現場で「知っていれば防げた損失」を何度も見てきました。
だからこそ、この記事が少しでもあなたの備えになれば嬉しいです。
保険は「入っているだけ」では不十分。使い方を知ってこそ、本当の安心につながるのです。
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