こんにちは、福岡市の老舗法人タクシーで嘱託乗務員を務める現役ドライバーのヤヌスです。
タクシードライバーの売上は、個人の努力だけでなく「時期(季節)」に大きく左右されます。特に福岡のような観光・ビジネス都市では、繁忙期と閑散期の差が非常に大きく、この波を読み切れるかどうかが年収を決定づけます。
この記事では、福岡に特化し、現役プロが実感している「月別繁忙期・閑散期カレンダー」を公開します。さらに、稼げる時期に最大限の売上を確保し、売上が落ち込む閑散期を乗り切るための具体的な売上管理戦略を解説します。
・福岡タクシーの「月別繁忙期・閑散期カレンダー」と売上の波の読み方
・繁忙期(10月〜12月・3月)に売上を最大化する具体的な行動戦略
・閑散期(1月・2月・8月)に売上を死守する効率管理術とデータ活用法
・福岡の大型イベントを活かした「特需獲得」のチェックポイント
・曜日・時間帯別の稼ぎやすさを活かした乗務スケジュールの最適化
1. 福岡タクシーの「月別繁忙期・閑散期」カレンダー
福岡の売上傾向は、ビジネス需要とイベント/観光が鍵を握ります。
1-1. 売上が爆発する「繁忙期」の法則(10月〜12月・3月)
年間を通して最も稼げる時期は、年末の忘年会シーズンと年度末の異動・卒業シーズンです。この時期に集中して出勤することが、年収アップの鉄則です。
- 12月(最強の稼ぎ時)ː忘年会需要と帰省・年末の買い物が重なり、売上が最も伸びます。長距離客、深夜帯の需要が爆発します。
- 10月・11月: 秋の行楽シーズンに加え、ビジネスの出張や各種展示会が多く、安定して稼ぎやすいです。
- 3月: 年度末の異動や学生の卒業、送別会需要で、週末や月末に大きな波が来ます。
1-2. 売上が厳しくなる「閑散期」の法則(1月・2月・8月)
閑散期は売上が下がることを受け入れ、効率重視の戦略に切り替えることが重要です。
- 1月(最強の閑散期): 年末の反動と、正月休みで人々が外出を控えるため、売上が最も読みにくい月です。
- 2月: 寒さと天候不順が続き、法人顧客の移動も落ち着くため、低迷します。
- 8月: お盆休みと猛暑で夜間の動きが鈍ります。この時期は無理せず、体調管理を優先しましょう。
2. 繁忙期に「売上を最大化」する戦略的行動
繁忙期はただ走るだけでなく、「プロの行動」を取ることで売上をさらに引き上げられます。
2-1. 繁忙期に狙うべき「長距離・深夜の特需」
長距離客を逃さないための待機場所と時間帯の戦略が重要です。
- 深夜の時間帯を増やす: 22時以降の需要が爆発するため、この時間帯に体力を集中させ、出勤時間を調整します。
- プロの視点: 中洲・天神のホテルや、福岡空港国際線の到着ロビーは、長距離客(県外・インバウンド)が狙いやすいです。
- **最も稼げる時期に「事故や体調不良で休む」ことが最大のリスクです。体調管理と安全運転の徹底を最優先してください。**
2-2. 福岡の「大型イベント」を見逃さないチェックリスト
イベント情報は常にチェックし、開始前と終了直後を狙う戦略を立てましょう。
- ヤフオクドーム(PayPayドーム)ːコンサートは終了時刻を、野球は試合展開を予測し、裏動線を確保。
- 博多駅・天神の商業施設: クリスマスや初売りなど、家族連れの買い物需要を狙います。
3. 閑散期に「売上を死守」する効率管理術
閑散期は「いかに無駄な燃料を使わないか」という効率勝負に切り替えます。
3-1. 閑散期に活用すべき「3つのデータ」
勘に頼らず、データに基づいて「無駄な流し」を減らします。
- 過去の売上データ: 自分の過去の閑散期データを確認し、最低売上目標を現実的に設定する(メンタルケアのため)。
- 配車アプリのデータ: アプリのヒートマップが少しでも赤くなっている場所を優先し、待機時間を短縮する。
- プロの戦略: 閑散期こそ常連客の巡回や、病院・施設への付け待ちなど、*確実性の高い営業に切り替えます。
3-2. 稼ぎやすい曜日・時間帯に特化する戦略
閑散期でも需要が落ち込みにくい「稼ぎのコアタイム」に集中します。
- 金曜夜と土曜深夜: 閑散期でも飲み会の需要は残ります。この時間帯に最大限の集中力を持って出勤します。
- 朝の通勤ラッシュ: 安定性が高いため、閑散期こそ朝の流し営業を徹底します。
🚨 まとめ:福岡の波を読み切り「プロの経営者」になれ
福岡のタクシードライバーは、「時期」を読み、売上の波を管理するというプロの経営者感覚を持つ必要があります。
繁忙期に稼ぎを最大化し、閑散期に効率を死守するこの戦略を徹底することで、あなたは福岡で最も安定して稼げるプロドライバーになれるでしょう。