こんにちは。タクシー歴7年、現役で稼働中の70歳ドライバー、ヤヌスです。
私が日々乗務するなかで常に意識しているのが「売上を最大化するために、今この時間、どこに動くべきか?」という判断です。
町の中心部や繁華街では、同じ時間でも場所や方法次第で売上に1.5倍以上の差が出ることも珍しくありません。
この差を生むのが、「流し営業」と「付け待ち」の使い分けです。
この記事では、私が7年間かけて身につけてきた流しと付け待ちの極意を、実例や時間帯ごとの考え方とともに解説します。
この記事でわかること
- 町の中心部で売上を伸ばす時間帯と場所の特徴
- 流し営業で効率よく拾うための戦略の立て方
- 付け待ち成功の条件と「見切り時」の判断基準
- 売上を伸ばすために私が続けている習慣と思考
まず押さえたい「売れる時間帯と場所」
タクシーに手を挙げる人が多い時間帯や場所というものがあります。これは経験しながら身に付けるしかありません。
時間帯ごとの乗車パターン
- 平日朝7〜9時:駅前・オフィス街で出勤需要。短距離多め。
- 平日昼12〜14時:病院・ビジネス街で通院・昼移動需要。意外と狙い目です。
- 夕方17〜20時:役所・企業の退勤後の幹線道沿いが好ポイント。
- 金曜夜21〜24時:居酒屋街・歓楽街前での付け待ちは高確率。ただし混雑注意。
- 土日昼〜夜:大型商業施設・映画館・ホテル前が滞留型で安定収入につながる。
曜日によって流れも変わる
月曜・火曜はやや静か、金曜夜〜土曜はピーク。
市場・イベント・天候によって状況は毎日変わります。
私は乗務前にスマホでイベントカレンダーや天気情報を必ずチェックしています。
流し営業の極意:「動きながら考える戦略」
流し営業の経験はその成功や失敗から学ぶことでベテランへの道となります。
① 固定ルートに頼りすぎない
かつては「〇〇通りを回ると拾える」と言われましたが、今は日々のイベント・人の流れが変化する時代。
時間帯と天候に合わせてルートを柔軟に変える力が収益を左右します。
② 人の動きを読む
信号のタイミング、横断歩道の混雑、コンビニ前の立ち止まりなど、“人が乗りやすい状況”に気づくことがコツです。
③ 効率的な回転重視
私は常に「1時間あたり乗車何件か」を意識しています。
10分の空振りなら許容、20分以上は次のエリアへ移動。それを繰り返すことで「拾える時間帯・拾える場所」の精度が高まります。
付け待ちの極意:「待つ技術」と「引く勇気」
付け待ちにも特徴があり、これに気づくかどうかで売り上げが変わります。
定番ポイントと時間帯
ポイント | 狙い目時間帯 | 注意点 |
---|---|---|
駅ロータリー | 朝夕の通勤ピーク | タクシー待ちが多く混雑 |
病院・役所 | 午前中・受付終了直後 | 駐車位置とタイミングに注意 |
スーパー・商店街 | 午後早め(主婦層) | 短距離が多いため効率を意識 |
歓楽街 | 金曜夜・週末深夜 | 治安と客層に注意/付け待ち競争激しい |
見極めタイマーを設定する
私は「付けた瞬間から15分」をひとつの目安にしています。
それを過ぎても流れがない場合は、迷わず移動。
“引き際”を見失わないことが、次のチャンスへの布石になります。
70歳でも実践中!売上を伸ばすドライバーの習慣
タクシー業務は一連の流れを身に付けて習慣化することで安定した運収を実現できます。
① 毎日の記録で“流れの型”を掴む
私は乗務終了後、乗車件数・距離・時間・収入を手帳にメモしています。
記録を見返すことで「この曜日はこの時間帯が弱い」「このポイントは安定している」と、自分の勝ちパターンを育てることができました。
② アプリ・無線の傾向を曜日別に把握
アプリ配車や無線の動きは曜日ごとにクセがあります。
月曜は静か、金曜夜は爆発的など、会社の無線配車の波を記録すると、流しとの使い分け精度も上がります。
③ 「タイミングの感覚」を養う
「いま拾える」「いま引くべき」という勘は、経験の中で育ちます。
私は「乗せられる空気感」を意識しながら車内で待つようにしています。
④ 休憩・食事も“戦略”として考える
昼食をどこでとるかによって、午後の動き出しが変わります。
「どこで休み、どこで戻るか」も乗務の一部として考えるようにしています。
⑤ “切り替え力”は最高の燃料
売上が出なかった日でも、「今日はダメでも、明日はある」と気持ちを切り替える。
70歳でもタクシー乗務を続けられる理由は、この柔軟なメンタルにあると思っています。
参考記事:勤務時間上限内で【給料最大化】!70歳ベテランが教える「休憩・食事」の最適化戦略
まとめ|売上アップのカギは「観察と決断力」
流し営業は動きながら読む仕事、付け待ちは空気を感じて待つ仕事。
どちらも大切なのは、「動く前に観察し、迷わず決断する力」です。
売上は年齢では決まりません。
“何を見て、どう動くか”で決まるものです。
明日から1本でも多くお客様を乗せるために、自分の観察と判断を信じてみてください。
この記事が、そのきっかけになれば嬉しいです。