8月19日深夜、鹿児島県を含む九州各地で、夜空を照らす謎の強い光と、それに伴う大きな音が目撃され、SNS上で大きな話題となっています。
本記事では、現地住民の緊迫した証言や、専門機関の発表をもとに、この未曽有の出来事の全貌を明らかにします。
「真昼のようだ」一瞬の閃光に住民騒然
午後11時8分ごろ、鹿児島県垂水市に設置されている桜島監視カメラが、一瞬真っ白になるほどの強い光を捉えました。この光は、鹿児島市内でも目撃されており、夜の市街地がまるで真昼のように明るくなった、と多くの住民が証言しています。
SNSには、「空が光った」「特大の火球か」「隕石なのではないか」といった投稿が相次ぎ、その瞬間の驚きを伝えています。
「光った瞬間、何が起きたか分からなかった」住民の生の声
鹿児島市内に住むAさん(40代・会社員)は、その時の状況をこう語ります。「ベランダで涼んでいたんです。そしたら、空がパーッと光って、目がくらみました。街灯が消えたのか、と思うほど真っ暗になっていた夜空が、一瞬で昼間になった。恐怖というよりは、何が起きたのか理解できなくて、ただ呆然と立ち尽くしました。」
また、日置市で自営業を営むBさん(60代)は、「雷とは違う、青白くて、ものすごく強い光だった。こんな光は見たことがない。何かの事故かと思って、すぐに家族の安否を確認しました」と、当時の緊迫した様子を振り返っています。
「ドン」という謎の音も観測
強い光が目撃されたのとほぼ同じ時間帯に、鹿児島市や日置市では「ドン」という爆発音のような音が聞かれたという情報も寄せられています。
鹿児島地方気象台によれば、光が確認された午後11時8分ごろに、桜島に設置された観測機器でも空気の振動=空振が記録されていたということです。
「地響きのような、重い音だった」
音を聞いた人々の証言も、その非日常性を物語っています。
「地響きのような、ドーンという重い音が聞こえました。雷でもない、地震でもない、なんだか不気味な音でした」と、鹿児島市内のCさん(20代・学生)は話します。
音と光が同時に発生したことで、多くの住民が「上空で何かが爆発したのではないか」と不安を募らせています。
専門家も「非常に珍しい」と指摘
気象台の複数の観測カメラでも光は確認されており、気象台では「火球か隕石ではないか」とみています。
国立天文台の専門家によると、これほどの強い光と、それに伴う空振が観測されるケースは非常に珍しいとのことです。
専門家が語る「火球」の正体
火球とは、流れ星の中でも特に明るく輝くものを指します。通常、流れ星や火球は上空で燃え尽きることがほとんどですが、今回の規模になると、一部が燃え尽きずに地上に落下する可能性も否定できないと指摘しています。
過去には、ロシアのチェリャビンスク州で、上空で爆発した隕石の衝撃波で多数の窓ガラスが割れるという被害が発生した例もあります。今回、空振が観測されたことから、上空で何かが大気と摩擦し、爆発的なエネルギーを放出した可能性が高いと見られています。
まとめ
鹿児島で発生した謎の閃光と音は、多くの人々の記憶に深く刻まれました。
火球か隕石とみられるものが実際に落下したかどうかは不明ですが、この出来事が科学的な観測機器にも記録されたことで、その現象が単なる偶然ではなかったことが明らかになりました。
引き続き、新たな情報が入り次第、お伝えしていきます。