ライドシェアーはタクシー業界自主規制を壊しトラブルと事故を招く。

博多駅に進入する福岡市のタクシーtopic

ライドシェアーは「タクシー運転手の不足を補い国民の利便性を高める」という一見耳障りのいい政策に聞こえるが、その安易な導入は必ず様々なトラブルを引き起こし事故を多発させる。

これが俺(福岡市のタクシー運転手)がライドシェアー導入に反対する理由だ。

考えられる問題は数多いが、今回の記事ではタクシー業界が行っている自主規制とライドシェアー導入による混乱並びにそこから発生すると想像できる問題を具体的に述べる。

ライドシェアーと迎車の問題点とは?

ライドシェアー導入となればこれは必ずウーバータクシーやDiDiタクシーのように、客は携帯端末にダウンロードされたアプリから配車依頼をすることになる。

となると、客はタクシー業界の自主規制などの知識がないため選ぶべき場所や時間帯などの配慮はしない。アプリから場所を指定して配車依頼をするだけだ。

これが自主規制に引っ掛からない場所や時間帯なら大きな問題もないが、自主規制と矛盾する場所や時間帯の場合なら、タクシー業界が各地のタクシー協会を中心に紳士協定的に実施してきた自主規制と矛盾することになる。

また、ライドシェアーで車を配車する運転手もまずはこういったタクシー業界の自主規制を知らない。すると、規制などお構いなしに客を拾ってはいけない場所や時間帯に配車することになる。

タクシー業界の自主規制は混雑する場所や時間帯に合わせて混乱と事故を避ける目的で設けられている準制度と言えるが、ライドシェアーが導入されるとこの規制が眼中にない客と素人運転手によって混乱は必至かつ事故率も高まる。

タクシー業界の自主規制とはどんなものか?

タクシー自主規制のお知らせ

上の写真のようにプロのタクシー運転手のナビには自主規制開始や自主規制解除の連絡が所属するタクシー会社やタクシー協会から流れる。

無論、プロのタクシー運転手はどの場所で何時から何時くらいまでお客さんを拾ってはいけないというルールを知っている。

例えば、福岡市中央区の有名なペイペイドーム周辺では下の写真のような自主規制区域がある。

ペイペイドーム周辺自主規制区域

ペイドーム周辺の自主規制

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同様に福岡市の大歓楽街中洲にも場所や時間帯による自主規制がある。

中州自主規制

交通の混雑や事故を未然に防ぐ目的で作られたこういった自主規制はJR駅や空港などにもあり、季節の行事に応じて設けられる規制もある。

マリンメッセ成人式会場付近の降車規制

マリンメッセ周辺自主規制

太宰府天満宮付近の初詣交通規制

太宰府天満宮周辺自主規制

ライドシェアー導入で生じうるトラブル。

では、最後にライドシェアーを導入することで長年自主規制を守ってきたタクシー業界が被るダメージから生じうる問題をまとめてみたい。

1)ルートの競合と混雑 :ライドシェアーとタクシーが同じエリアで顧客を獲得することで、ルートが競合する可能性が高まる。これにより、道路混雑や配車待ち時間の増加が発生し、交通インフラに対する負荷が増すことが考えられる。

2)料金体系の不一致 :タクシー業界は一般的に固定の料金体系を採用しており、それは地域や時間帯によって異なる。一方で、ライドシェアーは動的価格設定を導入しており、需要に応じて価格が変動することがかんがえられる。この料金体系の不一致が利用者に混乱を招きトラブルの原因となる。

3)自主規制違反の摩擦 :タクシーの運転手が自主規制を遵守している中で、ライドシェアーの運転手がこれに従わない場合、両者の間で個人的なトラブル(言い争いや喧嘩)が発生する可能性がある。

4)安全性の問題 :タクシー業界は定期的な車両点検やドライバーの背景確認を実施しており、これが一定の安全性を確保している。一方で、ライドシェアーは個人所有の車両を使用しており、これにより安全性の担保が難しくなる可能性がある。

5)事故対応:.プロのタクシー運転手とライドシェアーの運転手の事故対応は、保険、トレーニング、手順、および法的な進行において異なる.。

まとめ

安易にライドシェアーを導入することは数多くの社会的な問題やトラブルを生じやすい。

従って、福岡市でタクシー運転手をする俺としては今のところ大反対である。

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