鹿児島のお菓子vol.9 ぢゃんぼ餅

2017.01.30

あけましておめでとうございます!

第2期BenLaboブロガーの久木田仁美です。

 

お正月皆様どうお過ごしになったでしょう?お餅沢山食べた方も多いのでは?

我が家の娘(17歳)は何故かお餅を食べません。

 

そういう事があったわけでもないのに、喉に詰まらせて死んだらどうするの!!と血相変えて言うのです。

花のJKなのに餅を詰まらせて死ぬって・・・

まあ確かに気をつけないといけないとは思いますがちょっとオーバーかなという気がしなくもない。

 

そんな、お正月時にお餅を食べられない不憫な彼女も食べられる名物餅が鹿児島にはあるのです!

(ヨカッタネ!娘!)

 

デカくもないのにその名も「ぢゃんぼ餅」

 

 

 

 

今回はぢゃんぼ餅といえばこちら「平田家」さんにお邪魔致しました。

 

 

ご覧になってお分かりかと思いますが別段大きくもない。。。
それどころか一つ一つは小さくて一口で収まるようなサイズ。なのになぜぢゃんぼなのか?

 

ぢゃんぼは「両棒」と書きます。

 

その昔、武士の中でも上級とされる武士は刀を2本腰に差していました。

「ぢゃん」は中国語の2(りゃん)が訛ったもので、ぢゃんぼ(両棒)とは、

鹿児島弁で武士の大小の刀のこと。

 

ぢゃんぼ餅は2本の竹串に3〜4cmほどの丸いお餅が差してありまして。

要はこの武士の姿をモチーフにしているわけですね。

 

 

さて、この両棒餅は鹿児島では普通にお店でよく売られているので
なかなかこれだけを食べに行こう!とはならないのですが、
今回は平田家さんでゆっくり頂いてまいりました。

実は店内に入るのは初めてだったのですが、なんとも昭和レトロなたたずまい!
訪れたこの日は最高気温が二桁にやっと届く、鹿児島でも寒い日だったのですが、
沢山あるおこたに首尾よくもぐりこみました。なんて心地よいの・・・。

 

食べ物はいただくときの雰囲気も大事ですよね。
柱時計がコトコト音を立てて。おこたが冷たい風で冷え切った手足をぬくぬく癒やしてくれます。
亡くなった祖父の家にもあったな、こんな柱時計。

お餅もタレも温かく、見た目はみたらし団子っぽいですが、まったく違った食感が。
とてもとても柔らかくて、やさしい甘みが口いっぱいに広がります。
もち米や上新粉で作った小餅を網の上で少し焦げ目がつく程度に焼き、
その上から甘い砂糖醤油のタレをかけたものがぢゃんぼ餅の正体。
ぺろっとあっという間に食べてしまいました。箸休めのお漬物も美味しかった。。。


窓の外には鹿児島のシンボル桜島。

これ以上無いロケーションでいただくぢゃんぼ餅。
鹿児島を訪れたら是非食べてみてくださいね♪

鹿児島のお菓子 vol.6 「その名もラムドラ」

2016.11.05

こんにちは。
第2期BenLaboブロガーの久木田仁美です。
温かい飲み物が恋しい季節が南国鹿児島にもやってきました。
肌寒い夜、心地よい眠りへいざなってくれるようなちょっと大人のスイーツを今回はご紹介しようかと思います。

 

その名も「ラムドラ」。

 

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ラム=ラム酒
ドラ=どら焼き
ラムレーズンの入ったどら焼きがその正体です。
販売元は梅月堂というお菓子屋さん(鹿児島県日置市・湯之元)。
奥様が、あんこにバターの入ったどら焼きを商品化したいと提案されたそうなのですが、
それではパンチが弱いよな…と感じたご主人。

ご自身が元来アルコール好きということもあり、
アルコール分を入れた大人などら焼きを作ってみては?と思いつかれたのだそう。

キャッチコピーが

 

「これはオトナの、どら焼き。お子様はオトナになってから。」

そそります!とっくの昔にオトナになった私は早速頂きました!
ぱかっと2つに割ってみると、1つのどら焼きに対し7粒のラムレーズン。
口にするとわかるのですが、これって結構な割合です。噛むと必ず触れるレーズン。
そして口の中いっぱいに広がる甘酸っぱいレーズンと芳醇なラムの香り。
製菓用に用いられるラム酒ではなく普通に飲用として楽しめる「マイヤー」というラム酒に3日間レーズンを漬けてあります。

 

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(漬ける前の工程にもラムを使用されているそうなのですが下準備は企業秘密だそう!)

手作りでこの宝石のようなラムレーズンを1つ1つのせていくので、どうしても1日300〜400個しか作れないのだとか。

現在は従業員さんの頑張り(残業!)で1日500〜700個できるようになったのだそうです。
涙がこぼれちゃいそう・・・真摯な努力の賜物です。決して機械で単純に量産しているわけではないという。

 

レーズンが7粒のっているこのどら焼きは、1食あたりおそらく20℃ぐらいの度数に
なっているのではないかと店主がおっしゃっていました。アルコールに強くない私、
1ついただけば、極寒の屋外から帰宅して、
一気にとろけるような温かさと心地よさが充満した室内で眠りを誘われるような、
そんな心地よいけだるさに誘われます。

 

 

 

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「オトナのどら焼き」・・・その名に偽り無しです。

鹿児島のお菓子Vol.5 しんこ団子

2016.10.07

こんにちは。

第2期ベンラボブロガーの久木田仁美です。

10月に入り、南国鹿児島もやっと秋の風、秋の日差しになってきました。

この時期はあちらこちらで学園祭やバザーが行われますが、
その際必ず見かける出店「しんこ団子」について今日はお話したいと思います。

 

しんこ団子は米粉で作った白い小さな団子を4〜5個串に刺したお菓子。
鹿児島独特の甘口醤油を塗りつけて焼いたそれは、焦がし醤油の香ばしい香りがなんとも食欲をそそるおやつ。
食べたことのない県民はいないのではないかと思います。

 

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私はこの食べ物、全国区だとばかり思っていたのですが、
私がよそで目にしていたものは「みたらし団子」だったようで・・・

砂糖醤油葛餡をかけたみたらし団子とは違い、
しんこ団子は醤油を塗り塗り焼いていきますので焼餅に近いかなぁと思います。

 

発祥は・・・、と歴史を紐解いてみますと、
鹿児島県日置市というところにある幽遠山深固院を開山した石屋(せきおく)和尚が,
たびかさなる飢饉の際に落穂を拾い集め,籾(もみ)を粉にして餅をつき,
醤油をかけて焼き,民に食べさせたことが「しんこ団子」の始まりといわれています。
つまり「深固院のだんご」なので「深固だんご」→「しんこだんご」と呼ばれるようになったのでしょうね。

 

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(写真は深固院跡)

 

 

ただ・・・ちょっとワタクシの口からは言い出しにくいのですが、
鹿児島県は北のほうに位置します川内という土地ではこのお団子、
「ちんこだんご」とよばれているそうなのです。(私も最近知った)

 

この変わった名前の由来は、小さいことを「ちんか」「ちいこい」というのが
「ちんこ」に変わったというのが有力な説らしい。です。

 

 

しんこだんごは学生の頃、学祭で販売した思い出が。
海苔を巻いたバージョンも確か作ったような・・・。やはり焼餅に近い感覚です。

 

今は、家の前に住むおばあちゃんが、定期的に通われている病院に行った帰り、
必ずと言っていいほどしんこ団子をお土産に買ってきてくださいます。
気に掛けてくださることをありがたいなぁと思いながら、
温かいお茶とともに供するこの甘くないおやつは、口に入れると、
長い夏にやっと別れを告げられるようなそんなほっとした気持ちを運んできてくれるのです。

 

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