(最終回)海外駐在妻のお弁当よもやま話

2016.02.23

海外駐在妻のお弁当よもやま話_12 (最終回)

 

 先月に続いてニューヨーカーのお弁当ランチ事情をお送りします。

 

お昼になるとオフィス街に出てくるベンダートラック。

 

日本でもときどき見かけますよね。

 

(べンター=Vendor おべンターではありませんよ)

 

タイムズスクエア周辺オフィスのみんなに1番人気は、フラッフルというひよこ豆のお団子と、

 

ギリシャサラダ(ダイス切りのトマト、きゅうり)のナンのサンドイッチ。

 

 

thumb_IMG_2517_1024

 

 

チキンオーバーライス。これもベンダーの人気料理。ベンダーといえば、これって感じです。

 

中東系のメニュー。ホワイトソース(ヨーグルトベース)にレッドソースでスパイスを。

 

相当のボリューム。かつこれをデスクで食べると匂いがすごく、みんなから必ず、

 

白い目でみられるんだけどね。根強いファンが多くて、「誰かまた食べえるなぁ〜」って、

 

ランチ前の人はつい鼻がクンクン、スパイシーな香りが漂い食欲をそそります。

 

 

IMG_0850_1024

 

 

メキシコ料理の人気ファーストフード。チポートレ。タコライスみたいな感じね。

 

 

IMG_2843_1024

 

 

アジア系スタッフに人気のビビンバ!

 

 

thumb_IMG_4927_1024

 

 

ヘルシー志向な人は週5で通うサラダのベンダー。おしゃれな人に人気で、

 

日本でもじわじわ広がりつつある、キヌア入り。

 

 

thumb_IMG_4943_1024

 

 

惣菜屋でテイクアウトするとこうなる中華系。盛り合わせになっちゃうのよね。

 

IMG_0184_1024

 

 

ヘルシー志向に人気なサーモン、カリフラワー、ケールのBoxランチ。

 

IMG_1849_1024

 

 

でも、やっぱりピザは王道。

 

 

thumb_IMG_1935_1024

 

 

 

そうはいっても、駐在員おじさんのお気に入りはこれ。

 

日替わりで届けてくれる、日本サービス。KIKKOMANが目に沁みます。

 

 

thumb_IMG_4938_1024

 

 

時々オフィスの有志で開催される、国際デーランチ。みんなで合同で出前をたのみます。

 

取材当日はウズベキスタン料理。本当にニューヨーカーのランチはインターナショナルで驚きです。

 

 

thumb_IMG_1954_1024

 

 

 

食べ終わりの写真でごめんなさいね。(こんな感じです。)

 

thumb_IMG_1955_1024

 

 

最後に朝食弁当編

 

女子の定番。フルーツの盛り合わせ。

早朝のタイムズスクエア周辺のベンダートラックで、ワンコイン。(500円ぐらい)

 

thumb_IMG_2694_1024

 

 

 

ヨーグルトとグラノーラ、バナナをメーソンジャーで持参する女子もちゃんといました。

 

thumb_IMG_2006_1024

 

 

男子の朝食。Pig in the Blanket っていうですって。ソーセージロール。

IMG_1101_1024

 

 

朝も、ちゃんと食べようっていう人もいますね。

 

世界中から集まった国際人が働くニューヨークには、本当に世界のお弁当、ランチが集結していました。

 

お気軽に、盛り付けも容器にもデコレーションにもあまりこだわらずに、

 

でもそれぞれが自分の食のスタイルをもっているのも興味深かったです。

 

 

 

 さて、素晴らしいご縁をいただき、1年間たのしく海外のお弁当生活を振り返りながらコラムを書かせていただきました。

 

18年の長かった海外での暮らしも夫の定年とともに終わりを告げました。

 

今は、定年後も元気に働くアラ還暦夫のためにシニアなお弁当を作っています。

 

そして今更ながら、身体は「食べ物」でできているのだなと感じています。

 

食のアイデンティティがあるのなら、「和食」って素晴らしいな!と

世界に誇りたいと思う今日この頃。そしてお弁当という文化も。

 

 

今回の連載コラムを書くうちに、和食は、バターやソースというような

 

脂分や水分が少ない料理の献立もあって、冷めてもおいしく、

 

さらに持ち運べるようなお惣菜もいっぱいあって…。

 

この「食文化」の中にいっぱい詰まっているのねというのを改めて感じたりもしました。

 

お弁当作りは、誰かのためにっていうのも素敵ですよね。

 

これからも「お昼の時間が待ち遠しいね」、「蓋を開けるのが楽しみね」というようなお弁当を、

 

自分自身もいっぱい楽しみながら作りたいなと思います。

 

ご愛読ありがとうございました。

 

毎週のお弁当をまとめてこちらにアップしています。

 

よかったら、見てね!

 

芳賀裕子のお気楽ブログ YUKKESCRAP

http://yukkescrap.exblog.jp/

 

アメリカの胃袋をささえるメキシカン弁当

2015.12.01

アメリカと国境を接しているにも関わらず、スペイン文化の影響が根強いメキシコ。

それもそのはず、コロンブスがアメリカ大陸と発見したころからこのあたりは
スペインの食文化の影響をたくさん受けていますからね。

ロサンジェルス(=ロス・アンヘル、「たくさんの天使」という意味)も、
サンフランシスコ(サン・フランシスコ、人名)もスペイン語が語源。

 

アメリカのこのあたりまで、新大陸発見後しばらくは、メキシコ領で、

いまでもアメリカ南部はスペイン語が通じるし、

ヒスパニックと呼ばれる中南米の移民も多く、

アメリカ経済の担い手ばかりじゃなくて、胃袋もささえ、

アメリカの食文化にも大きな影響を与えてきました。

 

 メキシコのお手軽ランチで、アメリカに伝わったのの代表は、
タコスとブリトーにナチョス。ヒスパニック系の移民が、

手っ取り早く職を得ようと屋台を引いて売り出した、

メキシコの美味しいをアメリカ風にしてお手軽にスポーツ観戦で食べらるスナックにしたもの。

これもお弁当のひとつといったらくくりが大きいかなと思いながらも、

多くの野菜の原産国であり農業大国の大地の恵み、加えてアステカ・マヤ時代からの伝統食文化、

チリやスパイス使いの上手な食いしん坊、日本に先駆けて「食の世界遺産」に

登録されたメキシコ料理のランチミールについて。

 

 日本で知られているメキシコ料理も、タコス、ナチョス、ブリトー、チリ・コンカーンが

多いと思いますが、タコス以外は、アメリカに渡ったメキシコ移民が作ったスナックランチ。

本来、トウモロコシが主食のメキシコでは、タコスの皮はトウモロコシ粉(マイス)が主流。

でもアメリカ人はこの香りを嫌って小麦粉(アリーナ)のタコスの生地を使います。

メキシコ国内では、特別に注文しないと小麦粉のトルティージャのタコスはでてきません。

 

 

 

SONY DSC

 

 

日本にやってきたメキシコ料理の大きなチェーン店もアメリカ経由のメキシカン料理。

このトルティーヤとよばれるタコスの皮に牛肉、豚肉、ソーセージ、チキン、野菜、豆の煮込み、

チーズ、クレマ(クロテッドクリームのようなクリーム)、そしてサルサをかけていただきます。

トマトや、アボカド、レタスやコリアンダーははずせない野菜です。

 

これらが、アメリカに渡ったとき、紙皿に豆のペースト、揚げたクリスピーなトルティーヤチップスに

チーズや、サルサをかけたのがナチョス。ブリトーはまさにメキシコ料理のおむすびで、

小麦粉のトルティーヤに具材をのせて春巻きのようにラップしたもの。チリコンカーンは南部のカーボーイが

作った豆とチリ、豚肉の煮込み料理でメキシコ料理と思われがちですが、メキシコにはないのね。

 

 

 

SONY DSC

 

 

 

これらは、まさにアメリカのスポーツ観戦の時には欠かせないスナック&ランチでもあります。

アメリカンフットボールのスタジアムや、野球場には欠かせないアメリカの簡易版弁当の多くが

メキシコ料理から派生したものというのが愉快ですね。

 

どれもがビールにはぴったり。

屋外や持ち運んで外出先で食べる料理の発端がお弁当だとしたら、

メキシコのこのテイクアウト料理は、まさにアメリカンのお弁当の

ひとつになっているんじゃないかなと思います。

日本人駐在員のお子さまたちのお弁当事情 (2)

2015.11.03

海外駐在妻のお弁当よもやま話_8

 

日本人駐在員のお子さまたちのお弁当事情 2

 

 

「おむすびは、もう持っていかない。」とスクールバスを降りたとたんに
ランチボックスの入ったバックをお母さんに投げつけてきました。

 

「あぁ、おむすびは注目を浴びちゃったかぁ。」と母は心の中で今日のお弁当の失敗を反省。

「明日から、パンにピーナツバターとブルーベリージャムぬったのにして」と言う子ども。

 

 現地校であるアメリカンスクールに通学する子どもが一度は通る「おむすびシンドローム」。

今でこそ、海外で「SUSHI」はだいぶメジャーになって、真っ黒なカーボン紙にまかれたライスを
知ってもらえるようになりましたが、外国人が少ないアメリカの地方都市などでは、海苔巻きは
見たことがあても「おむすび」は、爆弾のように見えるらしく、特に小学生の低学年だと、
教室が大騒ぎになる。広い学校の教室を移動して校内キャンティーンの利用がなかなか難しい
低学年にとっては、お弁当がとにかく必須。

 

 

SONY DSC

 

でも日本人のソウルフードおむすびは、子どもたちのからかいや驚きの対象になって、
時には担任の先生までが、「それは何?」と言う質問。

 

 

海外生活がはじまって英語がまだおぼつかない頃、まだひとりではキャンティーン(学食)
には行けないなぁと、食べやすく食べなれたものをと思っておむすびを詰めるのだけど、
海苔についての説明さえも難しいのに、梅干しなんかが出て来た暁には、もうそれだけでギブアップ。

 

ちなみに、メキシコの日系人は、子どものころに「お味噌汁」をみた友人が「日本人は泥水飲んでる」
ってからかわれて、すごくつらかったんだとか…。食べ物が見た目で判断されるのは辛いねぇ。

 

 

 これが、インターナショナルスクールになると事情はまたちょっと違う。

海苔巻きは、超クールで、クラスメイトを週末に呼んで、パジャマパーティーのお泊まり会を
開催する時は、子どもたちから「おばちゃん、海苔巻き作ってね」と海苔巻きが目的の子ども
たちもやってくる。学園祭などで各国ブースを開催する時は、日本人ブースは、かならず「海苔巻き」
が登場。でも最近は韓国ブースにも海苔巻きが売られるようになって、「こっちが先の伝統食」
と押し切られ、日本人のママたちの「海苔巻きのスキル」の問題もあってか、焼き鳥とか、
唐揚げなんかに移行している昨今だ。

 

 

 ちょっとわき道にそれるが、こういう時の日本人コミュニティーのイベント作業と言うのは、
とてもPTAママたち泣かせなのだ。

 

海苔巻きの具材の統一、巻きの直径、切った厚さの統一、唐揚げひとつの大きさ、
焼き鳥の串に刺した肉の大きさの統一など、とにかく細かい指示書が事前に配られる。
模擬店なんだから…というあいまいなことは絶対にNG。

 

テントの設営から、配膳、会計、販売から後片付けまでのタイムスケジュールと、担当係りの割り当てなど、
いったいいつからこんなにめんどくさいシステムを世界各国のインタナショナルスクールの日本人PTAは
導入したのだ!と奮起に堪えないときもあったのでした。

 

 

おとなりの韓国ブースはいたって平和。

 

 

「あらぁ~、今日は午後は来られないのよ。パパがゴルフで、に下の子のお迎え。
海苔巻きも作れないから、その分$50ドルするわね。」というママ。
朝早くから来ていた他のママは「あらそうなの?」ってちょっと眉を上げてむっとして
肩をすくめるだけなんだなぁ。
これが一人や二人じゃないの。やれる人ができる時になればいいよねっていう姿勢。
模擬店の目的が学校への寄付なら、お金済ませちゃおうって合理的。

 

こういう時に、日本人は、何があっても全員で参加、平等に仕事の分担と奉仕に燃える、
真面目で勤勉な日本の国民性がすごく出ちゃう一場面。

 

 

 アメリカンボーイに絶大な人気を誇るピーナツバター&ブルーベリージャムサンド。

パンの片面にピーナツバター、もう一枚にブルーベリー。そしてペタンと合わせて、ジップロックへ。
林檎が一緒に紙袋に入っていておしまい。

 

キャンティーンもレンジでチンの食事がメインとあって、日本人ママはどうしても
2ドルミールを食べさえる気にならないのだけどね。

 

 赴任当初に買いそろえた可愛い弁当箱にパンの耳が美しくきり揃えられて、
ハム・チーズ・レタスのサンドイッチが並ぶのは、最初の一年くらいかな?

 

SONY DSC

 

 

 ニッポンの少年よ。「クールだろう!」ってウインクしながら、どこででも
「爆弾おむすび」に、豪快にかぶりつく!

 

そんなたくましさも一緒に育ってほしいと、密かに思ってしまう駐妻でした。