【検証!お弁当のおかずと日本酒を合わせてみた②】

2015.08.24

【検証!お弁当のおかずと日本酒を合わせてみた②】

 

こんにちは!

灼熱の太陽にも負けず、うだるような熱帯夜にもめげず、あせもだって何のその、
今日も美味しくお酒を呑んでいるわたくし金カヤが、前回に引き続き、どんなお弁当のおかずとどんなタイプの日本酒と
相性が良いのかを、身を以って確かめた結果をお伝えする企画第二弾です。

 

【検証!お弁当のおかずと日本酒を合わせてみた①】はこちら

http://oh-bento-labo.com/yoidore/2015/07/27/64

 

 

それではまずこのおかずから!作り置きおかずとしても定番の「キャロットラペ」です。

つまり、ただの人参の千切りサラダなんですけどね。

簡単に作れることができて彩りもきれい、お弁当の副菜からちょっとした箸休めにもなって便利なメニューですよね。

 

今回は、ノンオイルツナ缶を加えてちょっとボリュームアップさせました。

ノンオイルツナ缶は低カロリー高タンパクの代表的な食品ですし、玉子焼きに加えたり、
パスタを作るときに使ったりと色々とアレンジがきくので、我が家では常備している食材の一つです。
(もちろん筋トレ後にむしゃむしゃと食べるためでもありますけどね!)

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「ノンオイルツナ缶入りキャロットラペ」は、お酒も飲みたいし、さらに美肌と美筋肉も手に入れたいんだぞっ♪
という欲張りな女子にはとってもおすすめ。

 

 

 このおかずにぴったりだったのはこのお酒です。

お隣栃木県の飯沼銘醸さんが醸す「姿 SG 生酒」!

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これは、契約栽培農家で“規格外”となってしまった酒米で造られたお酒で、いわゆる特定名称は名乗れないのですが、
「山田錦」の「純米」、「無濾過生原酒」なのだそうです。

生酒のフレッシュ感あふれる香りとボリュームのある米の味わいを、しっかりした酸と17.5度という
高めのアルコールがバランスを取ってくれます。

そこにセリ科の野菜である人参のハーブ様の香りとドレッシングの甘酸っぱさが加わると、
さらに調和してすっごく美味しい!どんどんすすむ!(酒が)

キャロットラペは、味を濃いめにしたほうが良いみたいです。
ボリューム感のある無濾過生原酒と合わせてぜひお試しください!

 

 

○蛇足○

最近よく聞く「無濾過生原酒」ってなーに?

 

もろみをしぼった生酒は通常は、濾過、火入れ、加水等の工程を経て出荷されるわけですが、
それらを一切行わずに作られた日本酒のことです。

ここ数年の流行から日本酒の一つのジャンルして定着したようにも思います。

しぼりたての瑞々しい香りや爽やかな味わいが特徴で、微発泡が感じられるものも多くそのフレッシュ感が
人気の秘訣ですが、加熱処理をしていない分劣化も早いので、購入したら必ず冷蔵保存の上、美味しいうちに
早めに飲みきることをオススメします。

 

 

お次はこれです。

これもお弁当のおかずとしては王道でしょうか、「牛蒡のきんぴら」です!

定番の細切りも好きですが、こんなふうにゴロゴロと大ぶりに切るのもお気に入りです。

(細く切るのが面倒くさいだけでは?という質問はなしでお願いいたします。)

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今までこういう醤油を使った素朴な味わいのおかずは、旨味のある純米系のお酒が合わせやすいかなぁ
という先入観があったのですが、ところがどっこーい!

一緒に飲んで美味しく感じられたのはこのお酒でした。

我が群馬県前橋市の酒蔵、町田酒造さんの「MAX大吟醸 町田酒造35」です。

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甘い果物を思わせるフルーティな上立ち香、舌触りが本当に滑らかで、微かなとろみと共に優しい甘味が
口の中を流れていくのがとても心地良いお酒です。

大吟醸らしく後味はスッキリとしていてお酒の風味がふっと消えたかと思いきや、そこに牛蒡のきんぴらを放り込むと、
きんぴらの甘塩っぱさと牛蒡の香りが続きの味わいを違和感なく補ってくれるというのでしょうか、
言葉で説明するのは難しいのですが、単純に“合う合わない”という以上の日本酒と料理の相性の奥深さを感じました。

(あぁもう、自分のボキャブラリーの乏しさがうらめしい・・・。)

 

 

 

一言で「日本酒」といっても味わいは千差万別です。

ビールもワインも美味しいですが、ぜひ手作りのおかずをつまみに日本酒も飲んでみてくださいね!

きっと、お米で醸すお酒の懐の深さを感じられると思いますよ!

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【おまけのレシピ】呑んだ後にぜひどうぞ「茗荷スープ」

 

茗荷の生産者の方から教えていただいたレシピです。

簡単なのに驚くほど美味しい!

薬味としての茗荷はあまり得意ではない我が家の子供も、このスープは大のお気に入りです。

 

茗荷をたっぷり千切りにして沸騰したお湯に放す。火が通ったらめんつゆで味を調え、溶き卵を加えて完成。

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今日もよく呑みました。

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金 伽倻(キン・カヤ)

唎酒師/酒匠/日本酒学講師

群馬県在住

 

 

【検証!お弁当のおかずと日本酒を合わせてみた①】

2015.07.27

 

お弁当と日本酒を愛する皆さま、こんにちは。群馬で半分溶けている金カヤです。

いやー、群馬のこのサディスティックな暑さといったら。

あまりに暑すぎて、我が家の子供たちも「オンマ!(母さん)、口から鼻血が出た!」などという、
ギャグか?倒錯か?天才か?量りかねないうわ言を言い出したり、

私はというと“真冬の北海道でストーブを焚きながらアイスを食べる”の反対語ってなんだろう・・・と
本当にどうでも良いことを朦朧と考えながら過ごしておおります。

ちなみに、40度近い気温の中で思いついた反対語は、“真夏の群馬でクーラーを効かせながら熱燗を飲む”です。

 

 

(色んな意味で暑苦しいネタのあとは、しばし清涼感のある画像でお涼みください。)

 

 

 

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ところで、お弁当を作っている方なら誰もが経験のあること。

朝、お弁当用に作ったおかずが残ったのでそれを夕飯に食べる、ということありませんか?

「またこれ~?」という家族からの苦情は華麗にスルーし、メニューによっては晩酌のつまみにと、
あえて多めに作ることもありますよね。私はあります。(キリッ)

 

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というわけで緊急企画!

「お弁当のおかずは日本酒のつまみになり得るのか」をテーマに

どんなおかずがどんなタイプの日本酒と相性が良いのかを検証してみたいと思います。

 

一言で“酒のつまみ”といっても今は日本酒も多様化していますからね、こればかりはやってみなくちゃ分からないわけです。

今回は、どこのお家でも作る5種類のお弁当の定番おかずと、私の自宅にあったX種類の日本酒を全て食べ・飲み合わせてみて、
これはイケる!と思った組み合わせを二回に亘って発表したいと思います。

 

全ては私の独断と偏見と気合の結果です。どこの忍びの者でもありません。(←?)

さぁ、今回も体を張って参りますよ!

※画像はイメージです。

  
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まずは、“キングオブ弁当おかず”のこちらから。

そう、みんな大好き「玉子焼き」です!

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出汁巻き、厚焼き、甘いの、半熟の、具入りの、と各家庭にそれぞれの味がありますが、

今回は、醤油+酒のみで味を付けて焼いたシンプルなもの。

 

 

これにピッタリだったのは、群馬県の牧野酒造さんの「大盃」純米酒。

醤油の塩味と酒の旨味が効いた卵の淡い味わいに、大盃の穏やかな米の甘味が渾然一体となってまとまり、
とても心地よい組み合わせになりました。

 

 

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○蛇足○

私はよく、その日飲むつもりの日本酒をちょっぴり拝借してつまみを作るのに使いますが、
ベースが同じだからかお酒とお料理の相性が合うことが多いですし、それを知っているのは自分だけというのも、
なんとなくオツで楽しいなぁと思っています。

日本酒の「精米歩合○○%」というのは、元の玄米に対する白米の割合のことで、
数字が低いほどより多く米を磨いているということです。

(精米歩合60%だと、40%を削っているということ。ちなみに主食用の白米は、精米歩合92%程度です。)

米は表皮に近い部分にたんぱく質を多く含んでいますので、お料理に日本酒を使う場合には、精米歩合が高く旨味のある
純米タイプの日本酒がオススメです。

 

 

お次はメインおかずの定番「野菜の肉巻き」です。

 

具を変え肉を変え、毎日あちらこちらのお弁当で見かけますよね。

 

今回は、固ゆでしたインゲン+豚ロースで。

 

ジュウ~と焼いて甘辛のタレをからめ、これでもか!というくらい照りっ照りにしてやりました。
この画像見ながら白飯食べられるわー。

 

    画像32

 

 

この甘辛肉巻きと飲んで美味しかったのは、このお酒!

山形県の鈴木酒造さんの「磐木 壽(いわき ことぶき) 純米大吟醸 山廃仕込み」です。

 

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“山廃”というのは大変手間のかかる日本酒の仕込み方の一種で、出来上がりの酒質は豊潤でふくらみのあるタイプが多いのですが、
こちらのお酒も同様に密度があって、甘辛いこってり肉巻きでも決して負けることなく調和してくれます。

ほのかな熟成香もスパイスの様な役割をして、食べ合わせをさらに奥深くしてくれる感じ。
程よい酸味がまた豚肉のコクとハモるんです。。。

 

 

お次はこれです!ブロッコリーの天ぷら、通称「ブロ天」。

ベンラボにアップされるお弁当にも入っているのを見かけますよね!

今回は天つゆでいただいてみました。

 

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作り方を知りたい方は、『みんなのOh! Bento』76ページをご参照くださいませ。

みんなのOh! Bento

 

 

ブロ天と相性が良いなと感じたのは、奈良県の美吉野醸造さんの「花巴 本醸造」です!

これは、奈良旅行へ行ったときに蔵元で直接購入してきた思い出のお酒で、昆布出汁を思わせるような上品な
旨味とふくよかな米の含み香が天つゆとも相まって、濃縮されたブロッコリーの甘味がさらに美味しく感じられました。

 

 

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口当たりはとてもなめらかですが、最後には程よい酸とアルコール感が引き締めてくれ、
ブロ天のような油気のある野菜料理に合うということは、きっと“炒り鶏”のようなコクのある
根菜の煮込み等にも合うに違いない、近々ぜひ試してみようと、吉野の風景を思い出しながらちびちびと飲んでいます。

 

 

②へ続く

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金 伽倻(キン・カヤ)

唎酒師/酒匠/日本酒学講師

群馬県在住

【唎酒師の家飲みレシピ】

2015.06.01

家で一杯飲むのに欠かせないのが美味しいおつまみ。

時間と手間をかけて作る料理も良いけれど、家でちょっと飲みたい時には手軽に作れて
お酒がすすむものがいいですよね。

 

私は、お酒のつまみをお弁当箱に盛り合わせるのが好きで、そうすると簡単料理もちょっと
小ぎれいに見えるような気がするし(ちょっとですよ)、自分のお皿に取り分ける手間が
ないので落ち着いて飲むことができるし、「今日のお通しですよー。」と家族に出すと
楽しんでもらえるし、つまみをお弁当箱に詰めるというのは一石三鳥くらいあるのではないか
と思っています。

 

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上段左から、ちーずなめろう、マグロとアボカドのユッケ風、蕪ときゅうりの浅漬け。

下段左から、魚河岸揚げの茗荷醤油のせ、秘密のポテサラ、鶏肉のレモンペッパー焼き。

 

というわけで今回は、さんざん飲み歩き、飲んだくれ、飲み散らかしてきた私が自宅で
お酒を飲むときに作っているお気に入りのつまみを、カンタン三行レシピでご紹介したい
と思います。

(家庭で作りやすい分量にしていますが、適宜調整してくださいね。)

 

 

では早速こちらから。

「ちーずなめろう」

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クリームチーズ100gに、味噌小さじ1、醤油をちょろりと加えてよく混ぜ合わせ、
万能ねぎのみじん切りを加える。クラッカーや最中を添えてどうぞ!

 

日本酒×チーズの組み合わせは今や定番になりつつありますが、クリームチーズのディップは
老若男女を問わず人気がありますね。

これはフルーティなタイプの日本酒にも、甘旨系の日本酒にも幅広く合わせやすい万能選手です。

 

 

「マグロとアボカドのユッケ風」

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刺身用マグロ100g、完熟アボカド1/2個を一口大に切る。醤油・ごま油各大さじ1、
みりん小さじ2、生姜の搾り汁小さじ1を合わせて、マグロとアボカドに和える。
胡麻、海苔、白髪ねぎ等、お家にある薬味を適当に添えてください。

 

これは大目に作ることをオススメします。なぜならあっという間になくなるからです。

 

 

「秘密のポテサラ」

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じゃが芋3個は茹でて皮をむいてつぶす。玉ねぎ1/2個はスライスして塩でもみ、流水にさらして
水気を絞る。じゃが芋、玉ねぎ、焼き海苔(小さくちぎる)、あおさ海苔、かつお節を合わせ、
マヨネーズと醤油で和える。それぞれの量はお好みで!

 

ベンラボのお弁当投稿でも局地的に話題となったメニュー、「秘密のポテサラ」。

普通のポテトサラダを作るのと手間はほとんど変わりませんが、ポイントは海の素材が数種類
入ること。これによって、サラダがお酒のつまみになるのですよ。

もう秘密じゃなくなってしまったなー。名前改めます。「公然の秘密のポテサラ」に。

 

 

そして・・・最後にご紹介するのは・・・前日に飲みすぎてしまった後悔の朝にぜひとも
オススメしたいレシピです。

あの辛さ、あの苦しみ。戻れるものなら昨夜に戻って「そのぐらいでやめとけ!」と調子に
乗っている自分を殴ってやりたい・・・ああ、朝日が眩しい・・・。

そんな時にどうぞお試しください。

 

使う材料は調味料を入れてもたったの3つだけ。

だって二日酔いの朝は、あれこれやってる余裕なんてありませんからね。

しかし侮るなかれ、その3つ全てに二日酔いの症状を緩和させる効果があるとされ、
私の経験では明らかに体調が良くなります。

何と言っても頭がクラクラしていてもさっと作れて、胸がムカムカしていても
さっぱりとして食べやすい。(←ここ大事)

私が自らの体で幾度となく人体実験を繰り返してたどりついた渾身のこのレシピを、
愛すべき全ての呑兵衛たちに捧げます。

 

「復活トマトサラダ」

 

画像5

 

トマトを食べやすく切り分けて、白ワインビネガーとハチミツをかけるだけ。

 

トマトには抗酸化作用があるだけでなく、二日酔いの症状の原因であるアセトアルデヒドの
作用を抑える効能があるそうです。

 

解毒作用や利尿作用も期待できるので、悪酔いの改善だけでなく予防にも良いそうですよ。

 

またワインビネガーには肝機能の働きを助ける効果が、ハチミツにはアルコールの分解を促進
してくれる効果があるとされています。

トマト+ワインビネガー+ハチミツ、でカンペキですね。美容にも良さそうですしね。

まぁ、飲みすぎないのが一番なんですけどね!

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