第9章「戦士との遭遇」

2017.12.11

2016年10月27日、僕はひとりの戦士に出会うことになります。
きっかけとなったのはペットボトル飲料愛好家が集うFB内の
溜まり場にアップした一枚の写真。

 

 

時は日本シリーズ真っ只中。広島2連勝で迎えた第三戦の日に
お弁当にキョロちゃんを入れたら日ハムが勝利。翌日は二体のキョロちゃんで2連勝。

そして第五戦に臨むその日のお弁当に三体のキョロちゃんを忍ばせ
(忍んでないって)、本来主役のペットボトル飲料と共にアップ致しました。

そしてなんと121人の既読者で最も早く付いたコメントがこちら

 

 

「キョロちゃん!」それが戦士と僕のはじまりの言葉でした。
もしこれがミッキーやミッフィーやキティ―ちゃんだったら、
戦士はコメントをくれたでしょうか。

「男のくせにメルヘンごっこ超キモい」と完全にスル―していたでしょう。
もし綾波レイだったら、そもそもウインナーで綾波レイを作るスキルは
僕にはありません。キョロちゃんだから戦士の琴線に触れ、見ず知らずの
男に衝動的にコメントしてしまったのでしょう。

話を戻しましょう。
自分の投稿に眼光鋭いちょっと怖い感じの男性からのコメント。
とりあえず「いいね!」だけはしましたが、当然レスを返すのに
二の足を踏みます。そんな折、共通の友人である某酒場の主人が
絶妙のタイミングで橋渡し。その主人が僕のことを弁当を作って
いる人だと戦士に紹介するや否や、戦士から渡されたのがベンラボ
への鍵でした。

 

 

こうして戦士と出会い、ベンラボの鍵を手に入れた僕でしたが、
いざベンラボを覗いてみると、レジェンド田中さんの超絶技巧やら、
くらしソムリエの方やら、色彩の魔術師やら、なんやらかんやら
どうみても僕如きが実名で入り込める世界ではない。

くわばらくわばらとバッくれておりました。
こうして二週間程経った11月9日、召集令状ともいうべき一通の
メッセージが届きました。

 

 

 

友達リクエストの申請メッセージの行間とプロフから滲み出る
「逃げるのか?お前逃げるのか?」という圧力。

もう碇ゲンドウに睨まれたシンジ君状態。「逃げてちゃダメだ、
逃げてちゃダメだ!」震える指で承認ボタンを押しました。

あまりの震えに『拒否』押しそうになりました。いや、震えたせいで
『承認』が押ささったのかもしれません。

ともかく僕は戦士と仲間になりました。もうこうなりゃ毒を喰らわば
皿までとばかりに翌11月10日ベンラボデビューを果たすのであります。

 

 

タラタタッタタッタ~♪

たかだは せんし とであった

たかだは ベンラボのかぎ をてにいれた

たかだの じしん が5さがった

たかだは せんし となかまになった

たかだは やけくそ になった

たかだは ベンラボのかぎ をつかった

第8章「オベンの塔」

2017.11.16

オベンの塔(某弁当愛好家用アプリ)はベンラボと違い、
ハンドルネームによる『匿名』制です。基本的には各人の
記録用であり、ごく限られた字数のひとこと欄があり、
使用したレシピのリンク貼ることで、他のユーザーと
レシピの共有ができます。また他の人の投稿には☆
(FBのいいねに相当)を付けることはできてもコメントは
書き込めない仕組みです。

アカウントを取得して他の方々のお弁当を見、世界の

広さを思い知りました。フラワーアレンジメントか宝石
箱かのような美しい盛込み弁、シックな大人弁、可愛い
ファンシー弁、キャラ弁、質実剛健男子弁、….多種多様
な形態と独自の世界観がそこにありました。もちろん
すごい弁当だけではなく、僕のような初心者や純粋に
記録用という方もいらっしゃいます。

 

 

気後れしながらも匿名という気安さから投稿を開始しましたが、
当然ながら全然☆がつきません。良くてせいぜい7~8個くらい。
本人も「ちょっとなあ」と思う時だと1~3個というシビアな世界。

 

 

 

 

それでも上級者の詰め方やレシピを参考に続けていくうち、☆の数は
10、20と増えていきました。そして数か月が経ったある日、ある方の
ひとこと欄に「○○(僕のハンドルネーム)さんの美味しそう」という
のを見つけ、歓喜の雄叫びを上げました。そのコメント以降、☆の数は
急激に増え、50個を超えはじめたちょうどその頃、僕は一人の戦士と
めぐり会うことになるのであります。

 

 

タラタタッタタッタ~♪

たかだの レベル があがった

たかだは ほしのかたまり をてにいれた

たかだの じょしりょく が2あがった

たかだの じしん が3あがった

 

第7章「経験値稼ぎ」

2017.10.27

右肩の手術も無事終わり、予想外に早くお弁当作りを再開した
僕の次なるテーマは『作り置き』でした。折しも季節は冬。
ゴルフもできないので日曜日はほぼ引き籠り状態でしたので、
朝から温泉⇒買い物⇒午後は仕込みのサイクルが丁度いいのです。
ひじき煮、きんぴら、野菜の浅漬け、揚げ浸し、ハンバーグのパテ、
魚や肉の味噌漬け等々多い時で8種類くらい作って休日を過ごしておりました。

 

で、月曜からそれらをお弁当に詰め込んでいくと、まあ朝の楽なこと。
ついでに夕食も主菜の魚か肉を焼くだけなので、朝炊いて冷凍したご飯を
チンすれば15分もあれば出来上がりです。しかも買ったものは一部を除き
すぐに調理してしまうのでロスがでないから非常に家計にも優しいと良い
こと尽くめ...でもないんですよねえ。

一週間似たようなおかずが続いてしまうわけですよ当然ながら。
組合せをちょっとつづ変えてだましだまし作るのが逆にストレスになったりして...

そこで重要になるのがリメイク! ひじき煮の炊込みご飯やお稲荷さん。
ラタトゥイユをのばしてオムライスのソースやなんちゃってミネストローネ…
(今思えば普通に思いつくレベルですよね)。

リメイクがうまくハマった時はちょっと快感。「俺って賢い主夫じゃん!」ってね。

 

ただ、生活者として弁当を作っているならそれでもいいんですけど、
これじゃ弁当ワールドの冒険者じゃないよなあ。車でもカメラでも釣り
でも趣味って効率とは違うところに面白みがありますよね。

むしろ他の方から見たら絶対非効率な時間と労力を費やすことに意義が
あったりするもの。その時、僕は効率的に数をこなすだけの経験値稼ぎ
をしているに過ぎないと気づいたのであります。このままでは勇者にな
れない。

 

FB村の村人の優しい「いいね」に安住してはいけない。旅に出よう。
魑魅魍魎が跋扈する未踏のダンジョンに。そんな想いでネットの海を
彷徨い見つけたダンジョンの扉を開く鍵(某スマホアプリ)。
その鍵を手に、未知の強敵を求め「オベンの塔」に飛び込むことに
決めたのでありました。

 

 

 

タラタタッタタッタ~♪

たかだの ケガ がなおった

たかだは ツクオキ のじゅもんをおぼえた

たかだは リメイク のわざをおぼえた

たかだの かしこさ が2あがった

たかだは とびらのかぎ をてにいれた