「おべんとうの時間」阿部了さん、阿部直美さんに会ってきました!

2015.06.09

「そのオハナシいただきます♪ VoL.3」

Oh!BentoLanboのおべんとうコンシェルジュ松本が、会いたい方々にアポイントを取らせていただき
“おいしい”お話を聞かせていただく「そのオハナシいただきます♪」の第3回目は、シリーズ10万部
というおべんとうエッセイの中でも人気の「おべんとうの時間」の著者である阿部了さんと阿部直美さんです

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「おべんとうの時間」は、単行本はもちろんANAの機内誌“翼の王国”でも人気No.1のエッセイ
お弁当ハンターとしてNHKのサラメシにも出演されているため、Oh!BentoLaboメンバーにも
阿部了さん、直美さんのファンが沢山います。

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お弁当の時間(1)  おべんとうの時間(2)

今回はご自宅でお話を伺うという、なんとも図々しい取材となりました。

本当に快く受け入れてくださりありがとうございました。

 

阿部了さん、直美さんは今年の4月に発売されたシリーズ第3段「おべんとうの時間(3)」を含めて15年間、
180人の方々のお弁当とポートレートを撮り、お話を聞いてこられました。

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そもそも了さんは作品として、他人さまの“お部屋”を撮っていらしたそうです。

ひとがあえて見せたくないものを“のぞき見する”という視点と、料理をつくるのが好きというのが結びつき、
他人さまには見られたくない「弁当」をどうしても撮りたい!写真展を開催したい!が了さんにとっての
「おべんとうの時間」のはじまりでした。

直美さんは、了さんがお弁当ハンターとして一人で取材旅行にいくのがなんだか羨ましく、
それなら私も!とついて行ったことがきっかけで文章を書くようになったそうです。

 

「私はお弁当への興味よりも、やはり人への興味が強いかな、

 彼のように、食べ物や料理に執着はないタイプなの(笑)」

了さんの追い求めているものは、他人の部屋であれ、弁当であれ、その人の暮らしであり、生きる本質。

「見せたくないものの中に、その人の本質がある」

 

見られたくないお弁当を見せてもらえる仲になるって、それは凄いこと。

これぞ、裸の付き合い。

 

いまやこれだけのベストセラー本になり、翼の王国での連載となると、
お弁当の撮影依頼も苦労はないのでは?とお聞きすると

「私の弁当を撮影に来てくださいという、HPからのリクエストもたまにあります。
ただ、今の時代ブログもありますし、弁当にこだわりを持っていて「ぜひ私の弁当を見て」
という人がいるなかで、私たちの役割というのは、お弁当について、特になにも普段から考えて
いなかった人に出会って、その人にとって、ごく当たり前の「弁当」にスポットライトを当てたいなと思っています。
だから、わざわざ弁当なんて、他人に見せたくないなあ、というタイプの人にこそ、出会いたいと思うのです。」

 

普通の弁当を求めて全国取材の旅を15年続けているお二人。

ここなんです「おべんとうの時間」の神髄。

なので人捜しは常に大変な状況だとか・・・

 

例えば、こんな弁当ナンパも当たり前。

 

別件で大阪入りした阿部夫妻、仕事終わりで天保山に行くと、そこでは大道芸人がパフォーマンを行っていました。

 

大道芸人はどこで昼を食べるのか疑問を持った了さん、声を掛けてみると「弁当を持参している」と!
ラッキーということで撮影させてもらったそうです。

お弁当ハンターという名前の通り、常に了さんは、人を見るとあの人は弁当持参なのか、どうなのか気になるそうです。

 

「おべんとうの時間」の撮影は4×5のカメラ。もちろんフィルムです。

Unknown ※このカメラは阿部さんが使用のものではありません、あくまでイメージです

お弁当もポートレイトも自然光での撮影なので、時間が掛かります。

ある日、ポラを切っている間に、鹿に弁当を食べられそうになり、あせったというエピソードも(笑)

 

了さんが4×5フィルムのカメラにこだわるのは、弁当の持ち主、その人と「向き合う」ため。
確かにカメラを通して、ぐぐっーと入り込んだ熱い思いが映像で表現されていますよね。

 

直美さんが本格的に文章を書くようになったのは、弁当ハンターの了さんに同行し始めてから。

「ほんとうに、最初はインタビューのノウハウなんで何も持ち合わせていない初心者で・・・
逆にわからないから、自分のやりたいように、聞きたいようにやってきました。」

 

長い間一緒に暮らしているから、よくわかる。彼女はとても聞き上手なんですよ
だから文章はなんとかなるだろうって、僕は思っていました。」

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「私は弁当よりも、人に興味があるので、いつも話しを聞くなかで目の前にいる“この人の魅力はどこなのか”
を意識しています。だからまったくお弁当のことに触れないでインタビューが終わってしまうことも多いですね。
取材が終わってテープ起こしをするなかで、再びその人に向き合える。
弁当の話しは直接聞いていなくても、弁当を通したその人の生きるためのキーワードを文章にしたいなぁと
いつも思って書いています。」

 

出版社に企画をもちこんでも“普通の人の弁当のどこがおもしろいの”と言われ続けたと、了さん。

しかし「おべんとうの時間」という書籍が発売されたとたん、普通の人のお弁当がこんなに共感され続け、
いまやシリーズ10万冊。

それは、きっと了さん、直美さんと娘さんの阿部家という家族と、「本当は見せたくないのよ」と
言いながらも取材をさせてくれた、家族との交流が描かれているからこそなんだと、今回お二人に
お話をうかがってそう感じました。

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了さんの「ニッポンチャチャチャ」にあやかって、勝手に「阿部家チャチャチャ」エールを贈らせてください。

これからもお二人の「おべんとうの時間」楽しみにしています。