「おいしいご飯は永遠のテーマ」パナソニックの最新炊飯器

2015.08.31

そのオハナシいただきます!vol.4

 

「おいしいご飯は永遠のテーマ」

 

日本人のお弁当には欠かせないのが、ご飯。

そのご飯をおいしく炊いてくれる炊飯器には、みなさん毎日最低1回はお世話になっていますよね。

 

そこで今回は1988年、日本で初めてIH炊飯器を開発し、2015年6月1日にスチーム&可変圧力IHジャー炊飯器
「Wおどり炊き」SR-SPX5シリーズを発売されたばかりのパナソニック株式会社 キッチンアプライアンス事業部へ
お話を伺いに行ってきました。

 

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その前に少し炊飯器の歴史のお勉強を

 

 

電気炊飯器が日本に誕生して60年。

炊飯器の歴史をたどってみると・・・

 

 

1955年東芝が電気炊飯器を開発

1956年に電気炊飯器が日本に誕生して60年

松下電器(現パナソニック)も炊飯器を発売しました。

東芝は内釜と外釜の二重釜で、外釜にカップ1杯の水を入れ、内側に米と水を入れて炊く間接炊き。
外釜の水を沸騰させて炊き、水が無くなるとスイッチが切れる方式。松下電器はいまと同じ、
鋳込みヒーターの上に直接釜を置いて焚く方式でが鍋底のセンサーが130度になればサーモスタットが
作動してスイッチが切れる方式。

1960年、自動保温式電気がまが発売される

温度調節ができるようになり、70度で保温できるように。

 1979年、業界初のマイコンジャー炊飯器が登場

マイコンで釜の温度と時間制御ができ「はじめちょろちょろなかぱっぱ」がコントロールすることが可能に。

1988年、松下電器(現パナソニック)がIH炊飯器を業界で初めて開発

ヒーターの熱板の上に鍋を直接のせて加熱する方式から、IH=インダクションヒーティング方式へ。
コイルでお釜のまわりをぐるっと巻き、電流を流すと磁力を発生して釜自体が発熱する。
炊飯器本体と釜の間には隙間があり、電磁波が飛び釜が自身で発熱する仕組みとなっている。
これまでのヒーター式の場合、強い温度を入れすぎると、本体の樹脂が溶けてしまったが、
IHの場合はまわりが空気の断熱層になっているため、強い火力を入れることができるようになった。

 

という開発の流れを踏まえて・・・

パナソニック株式会社キッチンアプライアンス事業部で長年、炊飯器の開発に携わってらっしゃる
IHCH技術部 炊飯器・IHCH調理ソフト課 課長の加古さおりさんにお話をお聞きしました。

 

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(コンシェルジュ)
IH炊飯器はパナソニックさんが初めて開発されたということですが、そのきっかけを教えてください。

 

(加古)

弊社は日本で初めて1口のIH調理器を開発しました。その技術を様々な商品に展開していく流れのなかで、
炊飯器やクッキングヒーターが開発されていきました。とくに炊飯器は従来のコイル式では高い火力を
入れることができないという課題があったので、IHなら強い火力で炊けるのではないかと開発が始まったと聞いています。

 

(コンシェルジュ)

いまやどのメーカーもIHが普通となり、それぞれの特徴を打ち出しながらの製品開発となっていますね。
IHジャー炊飯器を開発したパナソニックならではの特徴を教えてください。

(加古)

特徴は、高温スチームと圧力で米を炊き上げる方式です。そもそもパナソニックでは圧力鍋で炊いた粘り気の強いご飯は
誰にでも好まれないのではないかということから、長年圧力式は採用してきませんでした。
しかし、2011年に圧力式の炊飯器を開発していた三洋電機と一緒になったことと、
世の中の嗜好も変化してきたこともあって、お互いのよいところを生かしたIHジャー炊飯器の開発が始まりました。

 

(コンシェルジュ)
では、お互いのよいところを生かし開発されたのが“おどり炊き”なんですね。

 

(加古)

はい、そうですね。

 

(コンシェルジュ)

“おどり炊き”から今回6月1日に発売されたスチーム&可変圧力IHジャー炊飯器「Wおどり炊き」は
Wとありますが、この違いを教えていただけますか。

 

(加古)

Wつまり2つのおどり炊きでおいしさを引き出しています。おどらせすぎるとご飯のおいしさの成分
「おねば」が外に溶け出しネバネバするだけで本来はおいしくはありません。しかし今回はあえて、
底からの通電による内対流と底側面への通電による外対流を0.04秒ごとに替える高速交互対流による
おどり炊き。また加圧、減圧を繰りかえす可変圧力おどり炊き。このWであえて激しくおどらせて
おねば成分をしっかり抽出。最後に220℃のIH高温スチームによって出たおねば成分をご飯に焼き
付けて戻すことで、パリッとしながらも甘みと旨味がしっかりわかるご飯に炊き上げることが
できるようになりました。

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(コンシェルジュ)

大火力でぐわーっとシェイクしてご飯の旨味の“おねば”をあえて外に出し、さらに熱風でお米に旨味を
焼き付けて戻す!ということですね。

聞いているだけで激しくて、フラフラになる感じですね〜
その220℃の高温スチームはどこから出てくるのですか?

 

(加古)

蓋ですね。ステンレスパイプのまわりにIHコイル線が巻き付けてあます。

これまでIHジャー炊飯器の本体にはIHヒーターを使用していますが、蓋にはホットプレートなどに使用する
シーズヒーターが使用されていました。今回スチーム温度を上げてみたいというこちらの希望を設計者に伝え、
相談しスチームが最初から最後まで安定して出すことができる220℃にしました。

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(コンシェルジュ)

IHだとそれだけ高温にできるのですね!

 

(加古)

シーズヒーターでも220℃を出すことは可能です。しかしピークに達するまでに時間がかるのと、
温度調節に安定感がないのが問題点でした。しかしIHすることで一気に220℃に上がり、
しっかりスチームを出し続けて行き渡らせることができました。このことで、でんぷんの甘みはでるが、
ねばねば感がなく粒感が際立つご飯にすることができました。

 

(コンシェルジュ)

お仕事とはいえ、炊飯器をどこまで進化させるのですか?
これが出たときには、もうすでに次の目標を持たれているのですよね。

(加古)

はい、そうですね。

毎年そういいながら、次の開発が始まっています。
新しい製品がでれば、さらに次の高みを目指し努力中です。

(コンシェルジュ)

これだけ高機能で価格帯も10万円ともなれば、ご飯を炊く以外にもなにかできるのでしょうか。

(加古)

高級機に関しては、あえてご飯専用にしています。
パナソニックの炊飯器は1万円から10万円までの価格帯となっていますが、「おどりだき」と
名称が付いている製品はご飯専用なんです。

それなりの価格帯の製品を購入される方々はお米にもこだわる方が多いのではないかと考えて、棲み分けをしています。

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(コンシェルジュ)

では最後にお弁当に入れる、冷めてもおいしいご飯について“コツ”を教えていただけますでしょうか。

(加古)
ご飯の理想は外がしっかりして中が柔らかなご飯。冷めてもこの条件を保つことが大切です。
高火力の炊飯器で炊き上げたご飯は、時間が経ちまわりの水分が蒸発しても中の柔らかな
ところは残るので、お弁当にもむいていると思います。

(コンシェルジュ)

なるほど、本日は様々な興味深いお話をありがとうございました。

これからの炊飯器の進化を楽しみにしています。

 

どうですか、みなさん。
日本の炊飯器、恐るべし。

ちなみに、このスチーム&可変圧力IHジャー炊飯器「Wおどり炊き」SR-SPX5シリーズは、

「銘柄炊き分けコンシェルジュ」という米の銘柄31種類による炊き分けができるのです。

対応銘柄:あいちのかおり、あきたこまち、あきほなみ、あさひの夢、おいでまい、キヌヒカリ、きぬむすめ、
きらら397、くまさんの力、元気つくし、こしいぶき、コシヒカリ、コシヒカリ(魚沼産)、さがびより、ササニシキ、
つがるロマン、つや姫、天のつぶ、なすひかり、ななつぼし、にこまる、はえぬき、ひとめぼれ、ヒノヒカリ、
ふっくりんこ、まっしぐら、みずかがみ、ミルキークィーン、森のくまさん、夢づくし、ゆめぴりか

 

もちろん、パナソニック以外のメーカーも様々な工夫と開発をされ「おいしいご飯」をめざしてらっしゃいます!

メーカーの数だけおいしさがある!そこが日本の炊飯器のすごさですね。

 

ちなみに、中国人観光客が家電量販店や空港などで爆買いしている炊飯器は、中国のお米に合わせて

調整されているものですって!!

そりゃそうですよね、単純に疑問に思っていたので質問をしてしまいました。

パナソニックさん以外のメーカーさんにも取材にお伺いしたいと思います。
ぜひ、ぜひ、お声をかけてくださいませ!

よろしくお願いいたします。

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