私的・弁当箱考 第七回「バイバイ・パッキン」

2016.10.17

そもそもこの連載は、パッキンがいかに無駄で

弁当箱の「盲腸」なのかをボヤいた私のFacebook投稿を

松本コンシェルジュに発見され、弁当箱にまつわる偏見ともいえる持論を

Oh! Bento Laboで連載しないかと誘われたからです。

 さぁ、はりきって参ります!

 

パッキンの機能は内部からの液体漏れ防止・外部からの汚染物質からの遮断が主で、

素材や調理・半調理品の一時保存が役割です。

では、弁当って「保存食品」のカテゴリーなんでしょうか?

 

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保存容器なら、話は分かる。

 

6時間程度、常温に置かれるとしても、蓋をされ、包まれ、外気からは遮断されている状態。

そこに「ラバー素材による完全密封」は、どれほど有効なのでしょう。

たいした意味はないかと。

 

そして、パッキンの嫌なところは「洗うのが大変」ということです。

成形されたラバー素材自体のくねくね、そしてそれをはめる溝の洗いにくさ。

さらに乾燥の分かりにくさと、翌日の溝のはめにくさ、

蓋をする時の「パッチンのところ壊れるかも」思ってしまうゴムの抵抗感・・・。

 

どうして「弁当に必要」と思えるのでしょうか。

それに使う時間も気持ちもまったく無駄だと思うのです。

 

液漏れ? それならもっと確かな容器があります。

腐食予防? どれだけ汚い環境でお弁当をつくられているんですか。

なのにパッキンのゴムが汚れても使う?  溝の残留菌は心配要らない?

 

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よーく洗うだけでくたびれるのに、はめ直すのなんてうんざり。

 

海外のプラスチック素材の保存容器でパッキンを見かけることはありません。

さらには蓋だけポリエチレンだから“チンするときは外せ”という馬鹿な素材構成のものもありません。

(全部ポリプロピレンで作られているのが当たり前、良心的な国産メーカーも、とっくにそうしています。)

ちゃんと成形技術の進化に合わせて、改良するのです。

 

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蓋が内側に入るという漏れを最小限にとどめるアイデア。

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パッキンなし。同一材質だから、扱いのミスを防げる。

 

「他所から与えられた条件におとなしく従い、一切の疑問を持たず、改善など思いつかない。」

そういう残念さ、理解できませんか?

弁当箱にパッキンは要らないのです。

 

しかし、ここまで普及するとは
日本パッキン推進協議会とか、そんな天下り組織でもあるんだろうか・・。

 

あー・・懸念だったパッキン問題を書けてスッキリしました!!!
次回からは、やさしいおじさんとして連載を継続したいと思います。

更新は11月19日。第八回「温かい弁当」へ続きます。

私的・弁当箱考 第三回「材質と印象 〜中身もその影響を受ける〜」

2016.06.19

三回目ですでに。

じわっと、予告より公開が遅れ気味になりつつある弁当箱の話です。

 

「おかずが弁当箱を選ぶ」

外出する時には誰であれ、服装が問題ないかチェックしますね。

このシャツにこのジャケットは無いな、

いやそもそもボトムがおかしいのか的な、ちょっとした葛藤。

 

弁当と弁当箱の関係も、それに近いものを感じるのです。

 

例えば、プラ容器に詰めた煮物は、なにかひどく安っぽくみえたり。

逆に、曲げわっぱにマカロニサラダがいたら、場違い感が半端なかったり。

万能と思われがちなステンレス容器に、なぜか焼き魚が不釣り合いに思えたり。

まるでその日の弁当内容が、手持ちの弁当箱を指定してくるような。

 

時間のない中、弁当を詰めつつ「なにか選択間違ったかも」という今さら戻れない状態は、

今日この服装に、この靴は無かったな。と電車の中で後悔するのと、

とても近い「心の残念さ」があると思うのです。

 

弁当は開けた時に、あーあ。
靴は履くたび、歩いて見えるたびに、あーあ。という。

 

「比較検証してみると歴然」

 

そんなに違う? それって細かすぎない?と思われる方に実証しなければ。

ざっくりと和風系と洋風系のおかずを、ふたつの弁当箱に盛りつけてみました。

 

まずおかずはこちら。

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このふたつを別容器に詰めてみて・・・。

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そして逆にしてみて。

 

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どちらを食べたいか、考えると
プラ=洋風
塗り=和風 なのは明らか。

塗りで洋風が一番食欲をそそられないという感じ。

 

 

必ずしも、良い容器を使えば良く見えるということでは無いのですね。

スーツに草履、着物にスニーカーという感じで。

 

とここまで書いて、鶏肉の偉大さに気付いた。

あいつ、何にでも合う。

 

次回更新は7月15日。

第四回「食べ方の都合、手との相性」へ続きます。